山口香JOC理事が米紙に語った「正論」の重みと説得力 “五輪村”は真っ青
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年6月9日 14時10分
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「危険で不公平な五輪になる」と訴える山口氏(C)共同通信社
身内の「正論」に、JOC(日本オリンピック委員会)幹部も大慌てだろう。
JOC理事で柔道元世界女王の山口香氏(56)が、「米ニューズウィーク日本版」のインタビューで東京五輪開催についての持論を唱え、話題になっている。
山口氏はJOC理事としてではなく、個人の立場としてインタビューに応じ、〈五輪は開催されると思うが、今回の五輪は「安全ではなく危険です」から入ったほうがいいと思う〉と話している。
その上で、〈しかも今回は、練習パートナーを日本に連れてくることができない。ものすごいハンデです。それは柔道だけでなく、いろんな種目で起きていること。でも日本人選手は通常の練習や準備をしてから、本番を迎えられる。「ホスト国のアドバンテージ」となるかもしれないが、そういうアンフェアなことがあちこち出てくる〉と不公平さを指摘している。
さらに〈このなんとなく嫌な空気の中でみなさんに来て頂くことになる。それは来日した人にも伝わると思う〉〈選手のPCR検査をします、バスで送迎します――つまりそれは貴族のスポーツで、特別な人たちのものですよ。オリンピックが、それでいいんですか? 今回はだまされましたけど、次はだまされませんよ、特別な人たちのためになぜ私たちの税金が使われなくてはいけないのか、と人々は思うだろう〉と国民の思いを代弁している。
山口発言は、まさに正論、説得力がある。しかも、JOC幹部の発言となると、重みが違う。それだけに菅官邸も苦り切っているという。
■五輪村は徹底無視の方針か
五輪担当記者がこう言う。
「山口さんは森喜朗前五輪組織委員会会長に、ただ一人、直言してきた理事です。いま“五輪村”が懸念しているのは、第2、第3の山口が出てくることです。内部から五輪開催への異論が相次いだら、五輪反対の世論がさらに強まってしまう。恐らく“五輪村”は、山口さんに『変わり者』のレッテルを貼ったうえで、徹底的に無視する方針だと思います」
[匿名さん]
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[匿名さん]