>>26
40代、50代でも認知症になる恐れ......若年性アルツハイマーの症状(初期症状)とチェックポイント|認知症のコラム
物忘れの増加にはじまり、深刻な障害にもつながるアルツハイマー型認知症......
認知症の中でもっとも発症する割合の高い病気ですが、高齢者にばかり見られる病気ではありません。
40代や50代で両親を介護するような年齢の方、早ければ高校生であっても、発症する可能性があるのです。
厚生労働省の調査によると、平成21年度時点で、全国における65歳未満の若年性認知症者数は3.78万人と推計されています。
30歳以降、5歳刻みで認知症全体の有病率はほぼ倍に増える傾向があり、推定発症年齢の平均は41歳〜61歳で40代から60代前半で特に発症する可能性が高いとされています。
つまり認知症の両親の介護をされている方自身も、認知症になる可能性があるのです。
この記事では65歳以下で発症する「若年性アルツハイマー型認知症」について解説していきます。
若年性アルツハイマーの原因は生活習慣にあり?
原因はまだ完全に解明されていませんが、若年性アルツハイマーの原因は、通常のアルツハイマー型認知症と同様と考えられています。
「アミロイドβタンパク質」が脳に蓄積することで神経細胞が破壊され、記憶・思考・行動に障害が起きます。
アルツハイマー病の代表的な症状は「物忘れ」です。もちろん高齢になれば、誰でも物忘れが多くなり、物を探したりするものですが、アルツハイマー病の場合は「物をどこかに置いた」という事実自体を忘れてしまいます。
あるいは、物を誰かに盗まれたと勘違いし、不安な気持ちを隠せずに周囲を疑ってしまう「物盗られ妄想」が見られることもあります。
そのほかに「頭痛」「めまい」「不眠」「不安」「抑うつ」などの症状や、仕事や家事のように手順を踏むような作業ができなくなる、好きだったことに対して意欲がなくなる、他人への配慮がなくなるといったことも初期症状でよく見られます。