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東京の上野動物園は23日、ジャイアントパンダのメスに、妊娠の兆候を示す体の変化や尿に含まれるホルモンが増えてきたとして、今月25日からの展示を中止すると発表した。

上野動物園のパンダ「シンシン」をめぐっては、今年2月にオスの「リーリー」との交尾行動が確認されて以来、おめでたのニュースが期待されてきた。

今月16日ごろから竹を食べる量が減り、居眠りする姿が見られていたが、19日には乳頭が目立つようになり、20日ごろから尿中のホルモン代謝物が増えているという。

このため、動物園では今月25日からいったん展示を中止して動向を注視することにした。

一般に、パンダの妊娠期間は３〜5カ月間と幅があり、人間のようにお腹が大きくならないため、妊娠の兆候を見極めるのは、日常的な健康管理や行動観察に頼るしかない。

さらにパンダは受精していなくても、妊娠と同じような変化が現れる「偽妊娠」という現象があるため、動物園では「妊娠が確定したものではない」として、今後の動向を見守っていくとしている。

なお、リーリーについては引き続き、終日展示が行われる。