>>972
こんなのあったでロンパくん
↓
アディーレ法律事務所
「アホ」「バカ」「ブス」
こういった言葉は残念ながら日常にあふれています。
実はこの言葉、SNSに書き込むと「侮辱罪」が成立します。
昨今、インターネット上で悪口を書かれて深く傷つき、自ら命を絶ってしまうという痛ましい事件が起こっています。
こうした社会の流れを受けて、2022年7月7日、侮辱罪の法定刑が引き上げられ、より厳しく罰せられるようになりました。
参考:侮辱罪の法定刑の引上げQ&A | 法務省
では、何を言ったら侮辱罪になるのでしょうか。
今回の記事では、次のことについて弁護士が解説します
1. 事実を指摘しない場合は「侮辱罪」、事実を指摘した場合は「名誉毀損罪」というすみ分けになっています。
例えば、「〇〇(被害者名)はケチ」とSNSに書くと侮辱罪に当たる可能性があります。
他方で、「〇〇(被害者名)はお金があるのに給食代を払っていない」とSNSに書くと名誉毀損罪に当たる可能性があります。
2. 実際に不特定の人または大勢の人が、その悪口を見たかどうかは関係ありません。誰もが見ることができるインターネット上で悪口を書くと、「公然と」侮辱したことになります。
3. 「アホ」「バカ」「ブス」といった言葉は、「侮辱」に該当します
Twitterで、「〇〇(被害者名)はデブ」と書いた。これって侮辱罪?
侮辱罪にあたります。
誰でも見れるけれども、人気がなくて訪問者が滅多にいない自分のブログで「〇〇(被害者名)は気色悪い」と書いた。これって侮辱罪?
侮辱罪にあたります。実際に不特定または大勢の人が見たかどうかは関係ありません。見る可能性があるか、が重要です。
口コミサイトで、「〇〇(ラーメン店名)はクソマズい。こんなラーメンで客から金取ろうとするなんてボッタくりだ」と書いた。これって侮辱罪?
侮辱罪にあたります。
ここで、「おいしくないと書いた人、全部処罰の対象になる?」と思われる方もいるかもしれません。
この点、公正な論評の場合は罰せられません(刑法35条)。
しかし、このケースはラーメン店を攻撃する内容となっており、公正な論評とはいえません。そのため、処罰される可能性があります。