>>408
ストーキング(英:stalking)とは、人につきまとうことを言う。そして、ストーカー(英: stalker)とは、つきまといをする人のことを指している。もともと英語には「stalk ストーク」という動詞があり、これは人や動物を捕えたり害をくわえるために忍び寄ることを指している[1]。それに「ing」という接尾辞をつけて行為を指したり、「er」という接尾辞をつけて人(行為主)を指しているわけである。人を執拗に追跡したり、それによって相手を悩ませたり怖がらせる人がいる、ということが社会的に知られるようになり、犯罪行為である、違法である、ということが明確化されるにつれ、「stalking」や「stalker」がそういう犯罪行為や犯罪者を指すためにも用いられるようになったわけである。
なお、英語の「stalking ストーキング」を指すのに自然な日本語では「つきまとい」や「つきまとい行為」と呼ぶこともある。なお、その概念や表現が定着するの日本では独特の経緯があったので「ストーカー行為」と独特の表現[2]をすることもある。本記事内でも「ストーカー行為」と表現することがある。
本記事ではストーキングという行為と、ストーキングを行う人(=ストーカー)、ストーキングの被害の状況、被害者 等々 関連する事象を多面的に広く解説していく。
「ストーカー(行為)」と現在呼ばれているような行為は、最初は、著名人を相手にした行為だった[3]。つまり、最初は、現代風に言うところの「追っかけ」であったのである。追っかけはストーカーの最も基本的な形態であると指摘されている[3]。「追っかけ」が過ぎて、やがて暴力的なことをするようになってしまったり、「賛美」のつもりでやがてはファンがスターを殺害してしまう、などということも起こっている[3]。(たとえば、ジョン・レノンへのつきまといと殺害[3]) 「追っかけ」をしてしまうような人々には、憧れの対象との間に"愛情関係"がある、などと勝手に思い込んでいる人も多い[3]。「追っかけ」は、実際に、つきまとうという行為をしているのでまぎれもなくストーカーであるのに、当人にはストーカーとの自覚が無い、という深刻な問題をかかえているのである。