生活保護の不正受給 43,938件 最多に
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去年3月末までの1年間に明らかになった生活保護の不正受給の件数は、全国でおよそ4万4000件となり、これまでで最も多くなったことが厚生労働省のまとめでわかりました。
厚生労働省によりますと、去年3月末までの1年間に全国で明らかになった生活保護の不正受給の件数は4万3938件で、前の年より917件増えて、これまでで最も多くなりました。
不正の内容では、働いて得た収入を申告しないまま生活保護費を受け取っていたのが46%、次いで、年金を申告しなかったのが19%、働いて得た収入を少なく申告していたのが13%などとなっています。
中には、子どものアルバイトの収入を申告するのを忘れていたケースなどもあったということです。
一方、不正受給の総額は、前の年より4億8000万円余り減って169億9408万円となり、予算全体に占める割合は0.4%でした。
厚生労働省は「自治体が積極的に対策に取り組んだことで、より多くの不正が見つかり、早期に発覚したことで不正受給の金額も抑えることができたと考えられる。引き続き、自治体と連携して、生活保護制度の適正な運営に努めたい」と話しています。
【日時】2017年01月23日 04:09
【ソース】NHK