どん亀さんが頑張ってレスされてましたね。
自分は
>>1をレスしてから放置してました。
なぜ足回りに姿勢制御機能をもたせているのかといえば、我が国の場合、戦車の出力重量比について欧米より基準がシビアであることがそもそもの理由です。
どういうことかといえば、まず我が国の地形です。
大小の山脈が連続し、平野や盆地が峠によって小さく分断されているのが我が国の地形的特性です。
この地形的制約から、我が国の戦車は一晩で峠をを超えて別の盆地に進出可能な戦略機動性が必須とされました。
そうなるとエンジン出力との関係から戦車は軽量にするべきですし、なおかつ十分な防弾性能を持たせようとすれば、砲塔や車体は小型化せざるを得なくなります。
この小さい砲塔・・狭い砲塔容積に100mm以上の戦車砲を搭載すると、どうしても戦車砲の仰角や俯角が制限されます。
既に
>>5でどん亀さんが説明されていますが、このように主砲の可動範囲が小さいと、地襞によっては敵に対して主砲を指向出来ないのです。
その不利を補うために姿勢制御機能をあえて持たせているわけですね。
例えばもしM1のような重量70tの戦車を我が国で運用出来るなら、砲塔容積に余裕があるので姿勢制御機能など不要でしょう。
確か我が国の戦車の倍近い仰角を戦車砲に持たせていたはずです。
しかし、そのかわりに我が国の地形的特性が要求する戦略機動性は満たせなくなるのです。
どんなにデカい戦車でも、それを想定戦場まで動かせなければ戦力にはなりませんよね。
まとめると「我が国の主力戦車は、我が国の地形的制約から必要とされる戦略機動性を考えた結果、軽量小型となり、それによって問題となる主砲の指向性の不利を克服するために姿勢制御機能を採用している」・・こう説明することが出来ますね。