仙台L千葉監督ハーフタイムに激怒でドロー
[2016年4月24日11時22分 紙面から]
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後半37分、クロスに飛び込む浜田(右)は、GKの捕球ミスを誘い、こぼれ球をゴール
後半37分、クロスに飛び込む浜田(右)は、GKの捕球ミスを誘い、こぼれ球をゴール
<プレナスなでしこリーグ:仙台1−1INAC神戸>◇第5節◇23日◇ユアスタ
仙台レディース(L)がホームで劣勢をはね返し、INAC神戸から価値ある勝ち点1を手にした。前半10分にオウンゴールで先制点を献上。ハーフタイムには、千葉泰伸監督(45)が弱気になった選手たちを怒鳴り散らし、後半は一変した。同32分から出場したFW浜田遥(23)が、5分後の37分に同点ゴールを決めた。仙台Lは3勝1分け1敗の勝ち点10とし、暫定ながら2位をキープした。
ホワイトボードをたたいた。ハーフタイムの仙台Lの控室に怒声が響く。「戦うことはどういうことかを示せ」。前半10分に先制点を許し、精彩を欠いていた。「全員とは言わないけど7、8人が弱気になっていた。カツを入れた。監督になって初めて。これだけ怒鳴り散らしたのは」。12年の創設からチームを率いる千葉監督の激しい感情が、選手を一変させた。
後半からボールを支配する時間が増えた。32分にピッチに立った浜田は、いきなりドリブル突破でゴールに迫った。5分後にはDF佐々木繭(23)のクロスに飛び込み、GK武仲麗依(23)の捕球ミスを誘う。そのこぼれ球を右足で押し込んだ。「怒られてシュンとなるチームじゃない。前向きになれる」。落ち込むどころか、ゴールへの意欲に火が付いた。