近畿日本鉄道元会長で、プロ野球近鉄バファローズのオーナーも務めた上山善紀(うえやま・よしのり)氏が25日午後11時25分に、肺炎のため大阪市内の病院で死去したことが27日分かった。94歳だった。
上山元会長は、新潟県出身。京都帝国大(現京都大)卒業後、日魯漁業を経て1945年、近畿日本鉄道に入社。81年に社長に就任した。大阪市上本町や阿倍野地区のターミナル整備、東大阪線の建設などを完成させ、経営基盤を強化した。87年から会長を務めた。
89年から98年まで近鉄バファローズのオーナーも務めた。
プロ野球オリックス・大石大二郎監督「(近鉄時代に)仲人をしていただき、毎年お正月明けにご自宅にうかがっていたが、ここ1、2年は体調が悪そうで行けなかった。野球に対してすごく情熱があり、思ったことを言ってくれる正直な方でした」
プロ野球日本ハム・梨田昌孝監督「人間として寛大で優しく、日本史をこよなく愛されていた。何度か一緒に日本酒を飲んだ。(近鉄の監督時代は)ああだこうだ言わないオーナーだった。ニコニコして、いつもこちらを気遣ってくれた」
(2009年8月27日18時38分 スポーツ報知)