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■今年の夏の甲子園で残念な事
2017年夏の甲子園大会で4日目の1回戦4試合の組み合わせは凄い事になりました。

広陵−中京大中京、横浜−秀岳館、興南−智弁和歌山、大阪桐蔭−米子松陰と言う平等な抽選の結果、偶然の産物としてもあまりにもったいないではありませんか。

甲子園優勝経験校が8校中6校、その内春夏連覇経験校が4校、秀岳館は優勝こそありませんが甲子園3回連続ベスト4の強豪です。

結果、中京大中京、横浜、興南と言う優勝候補が続々と甲子園を去ったのです。

さらに2回戦でも広陵−秀岳館、智弁和歌山−大阪桐蔭と言うもったいない組み合わせが決まっています。

これこそが甲子園の魅力なのかもしれませんが、頑張って練習に励んできた優勝候補が次々と初戦で敗れる事になったのです。

これは選手関係者はもちろん、多くの高校野球ファンが少なからず残念に捉えているはずです。

■なぜ甲子園にはシード校が無いのか
高校サッカーでも高校ラグビーでも全国選手権大会にはシード校があります。

ではなぜ野球には無いのか、これにはやはり日本人の野球への思い入れが背景にあるのでしょう。

シードと言うのはある意味、強いチームへと弱いチームを差別するものです。

自分の郷土を代表するチームがシードにならずに隣りの県のチームがシードされるのを快く思わない人が多いのでしょう。

そう言う人には野球に詳しい人も多く、野球においては勝負はわからないものだからシードはそぐわないとでも思っているかのようです。

また単に高校スポーツではなく郷土を代表する自慢の産物としての価値観も高いがために一見、平等な対応をしているのでしょう。

シード制になればいつも同じような都道府県ばかりがシードになるのも想像は付きますが、これを地域差別だなどと唱える人も出てくるのかもしれません。

■どう見ても実力い差に開きがある
しかしこうしてせっかく有力なチームが参加していても、準々決勝などで正直、興味の湧きづらい対戦も見受けられています。

大体、一般的な人が甲子園の試合を見るのは地元の高校の試合か準々決勝以降になります。

それがどうしてこんな対戦になってしまっているのかと思うと、興味も半減せざるを得ません。

・地域差を考慮する
例えば東京、大阪、神奈川等は単に参加校が多いだけでも考慮するべきとまで言えます。

夏の甲子園は参加49校中34校が1回戦からの登場となっています。

昨今の気温の高さから見ても1試合多いかどうかは投手陣にはかなりの負担になります。

実際にその影響が確かに表れるようにもなっているようです。

まずは地方予選での試合数の多いチームは1回戦を免除してもそれほど不自然とは思えません。

・強いチームはそれなりに扱う
準々決勝に進むべき8校くらいはシードにしておけば、大会日程が進むほどに関心の薄い人も高校野球に目線が行くようにもなると思われます。

強いチームは強いチームなりの特典を受けるのが平等なのではないか、高校野球は大義名分を盾にそれをいびつに曲げているとしか思われません。