22日、自民党の豊田真由子議員(42=埼玉4区)が、政策秘書(当時)に暴行したり暴言を浴びせた責任を取るとして離党届を提出した。
この問題を報じた「週刊新潮」が公式ツイッターで豊田氏と元秘書とのやりとりを収録した音声データの一部を公開。
瞬く間に拡散し、新潮のツイッターには「(兵庫県の)号泣県議に匹敵するくらいのインパクト」などという声が集まった。
「元秘書が豊田議員に罵声を浴びせられたのは、支持者に送ったバースデーカードの宛先とカードの名前の表記を間違えたからといいます」(関係者)
音声を聞くと、豊田氏らしき女性が「このハゲー!」「ちーがーうー(違う)」と大声で絶叫したり、「ボンッ」と何かをたたくような音が記録されていた。
別の音声データには「鉄パイプでおまえの頭を砕いてやろうか」「死ねば?」などとヤクザ顔負けの脅し文句でドーカツする様子が記録されているという。
豊田氏の暴力によって「顔面打撲傷」などのケガを負った元秘書は、警察に被害届を出す準備を進めている。
■「自分の思い通りにしないと気が済まない」
パワハラ議員の代名詞となった豊田氏は東大法学部から厚労省にキャリア官僚として入省。
2012年初当選の“魔の2回生”だ。
気性の激しさから永田町では「第二の田中真紀子」と呼ばれ、5年近くで計100人の秘書が辞めていったという。
そんな豊田氏の“裏の顔”を日刊ゲンダイに明かすのは、初当選前から面倒を見てきた事務所の元事務局長A氏。政界での“育ての親”とも言うべき人物だ。
「これまでの秘書の最長勤務記録は2年半。バイトや運転手も含めたら確かに100人くらい辞めさせているかもしれません。豊田氏は何事も自分の思い通りにしないと気が済まない性格で、しかも非常に細かい。ホチキスの針の位置まで秘書に指示します。道を間違えた秘書をどやしつける姿を何度も見てきました。議員バッジに対する執着がものすごく強く、必然的に彼女をサポートする秘書たちの勤務が厳しくなる面があったのは事実。ただ、私が知る限り、秘書に暴力を振るったのは今回が初めてです」
豊田氏には国交省のキャリア官僚の夫との間に長男(7)、長女(5)がいる。普段、どんな生活を送っているのか。
「子育てはほとんど夫にまかせているようです。その夫は内閣府に出向中で、加計学園の獣医学部新設を急ぐよう迫ったとされる和泉首相補佐官の部下。相当忙しいはずですが、うまく時間をやりくりしているようです」(A氏)
自民党は都議選への影響を警戒し幕引きを急いでいるが、埼玉県の地元市民からは豊田氏の辞職を求める声が噴出している。
早期収拾を図るのは容易ではない。
【日時】2017年06月24日(土) 10:26
【提供】日刊ゲンダイ