内閣府は27日、男女間の暴力に関するアンケート調査結果を発表した。
それによると、今回初めて尋ねたストーカー被害について、女性の10人に1人がストーカー行為を受けた経験があると答え、被害女性の3割が「命の危険を感じた」と回答したことが分かった。
同調査は3年ごとに実施。
今回は2014年12月に全国の成人男女5000人を対象に行った。
有効回収率は70・9%。
ストーカーの被害経験があると答えた人は、女性が10・5%、男性が4・1%。
被害女性の28・9%、被害男性の15・7%が命の危険を感じていた。
ストーカー行為を受けて「外出が怖くなった」「心身に不調を来した」「眠れなくなった」など日常生活に支障を来していることも分かった。
加害者は「交際相手・元交際相手」が38・5%と最も多く、「知人・友人」が21・2%、「職場関係者」が20・0%など、顔見知りの人が8割を超えた。
被害女性の18・4%、被害男性の57・1%が誰にも相談しておらず、内閣府の担当者は「加害者との関係性から、警察などへの相談をためらうケースが多いのでは」と分析している。
また、結婚相手からの暴力(DV被害)を受けた経験のある女性は23・7%、男性は16・6%。
被害女性44・9%、被害男性の75・4%が誰にも相談していないと答えた。
【日時】2015年03月27日(金) 09:32
【提供】日刊現代