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■シングルファザーが珍しくない時代
離婚後、母親が親権を持って子どもを育てるケースが多い一方で、シングルファザーとして男手1つで子供を育てる父親もいます。

シングルファザーの道を選ぶ理由は、ネグレクトや虐待、不倫、死別など、様々です。

死別でシングルファザーとして奮闘する元アナウンサーや、離婚後に子どもの親権を持つことが明らかになったお笑い芸人がニュースで取り上げられるようになり、シングルファザーが注目を集める今、「シングルファザーという選択肢もありかもしれない」と考えさせられたオヤジもいるのではないでしょうか。

■シングルファザーになるメリット
妻に問題があって離婚した場合、シングルファザーになった方が自分自身はもちろんのこと、子どもにとっても良いということもあります。

特に、DV行為や浪費癖は大問題です。

夫が妻に暴力を振るうケースを耳にすることが多い一方で、妻が家族に暴力を振るうケースが増えているとも言われています。

躾を超えた過剰な暴力は子どもの心身に大きな傷を残し、まともな子育ては不可能です。

また、浪費癖によって家庭が崩壊するケースも珍しくありません。

子どものためにとコツコツ貯めていたお金にまで手を付け、複数の金融会社に借金をする妻もいます。

こうした重大な問題を抱えたまま夫婦で子育てを行うのは困難であり、シングルファザーとして男手1つで育てたほうがメリットが大きいとの見方もできます。

■シングルファザーの悩み
シングルマザーにも共通して言えることですが、協力者がいない限り、仕事、育児、家事のすべてを1人で行わなくてはいけない以上、シングルファザーも悩みが尽きません。

子どもの急病や行事で仕事を休むとなれば、会社の理解も必要ですし、理解が得られなければ転職も余儀なくされます。

そして、転職によって収入が減少する可能性も忘れてはいけません。

欠勤が多いからと突然解雇になる恐れも捨てきれず、解雇とまではいかなくても会社に居づらくなることもあります。

かと言って、仕事を最優先にすれば、学校の行事に参加できなくなったり、他の人の助けが必要になるため、簡単に解決できる問題ではないというのが現状です。

■シングルファザーも児童扶養手当を受給できる
児童扶養手当の対象は、母子家庭だけではありません。

男手1つで育児をしている父子家庭も含まれます。

ただ、児童扶養手当は受給資格があっても所定の手続きを行わないと受給できず、所得制限もあります。

すべての父子家庭が受給できるわけではありませんが、受給資格があれば手続きをしておくべき制度です。

他にも「ひとり親家族等医療費助成制度」「特別児童扶養手当」など、父子家庭を対象とした制度が各自治体にあるので、併せてチェックしておきましょう。

■シングルファザーという選択
父子家庭は母子家庭に比べてまだまだ少ないものの年々増加傾向にあるため、シングルファザーだからと言って肩身の狭い思いをする時代ではありません。

ひとり親家庭というと辛い体験談に焦点が当たりがちですが、離婚前よりも幸せに暮らしている家庭もあるのです。

これからシングルファザーの道を選ぶのであれば、デメリットを踏まえながらも前向きな気持ちで日々を楽しんでいただけたらと思います。