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■「老人」という表現は何故だめなのか
最近「老人」という言葉が差別用語、蔑称に該当するということで、テレビ局へのクレームが増加しているそうです。

老人という語感から連想する「老いぼれ」「年老いた人」というイメージがよくないのだとか。

しかし、体が不自由な障害だったり、部落など「出身」を指す表現ならまだ差別とされるのも理解できますが、「老人」という表現は、「人間は誰もがみんな年を取り、老いていく」ことは、誰もが知っているため、差別表現とすることに抵抗を示す人が多いのも事実です。

■過去にはこんな騒ぎも
テレビ局へのクレームではありませんが、過去に、公衆便所という呼称が女性蔑視につながるとのことで、名称を変えるようにと訴えた女性団体が話題になりました。

また、いわゆる「引きこもり」の社会復帰を支援する「レンタルお姉さん」というサービス名称に対し、同名のアダルトビデオがあるという理由で、名称を変えるようにとの訴訟が起こされたこともありました。

この様に、日本では日常的に「言葉狩り」が横行しています。

当事者としては深刻なのかもしれませんが、当事者ではない人たちがクレームを入れているケースが多く、テレビ放送の自主規制は今後益々進んでいくと見られています。

ここでは、そんな「言葉狩り的な禁句ワード」について、いくつかその実態を紹介していきます。

■女子供
こちらも、「女や子供は未熟」という意味を含んで用いるケースが多いため、禁句ワードになっています。

「女」「子供」と、単体で表現する分には問題ありません。

■支那(中国)
中国のことを「支那」と呼ぶのは別称だと批判する人が多い様ですが、厳密には差別用語に当たりません。

単に中国が外交ツールの一部として批判しているだけに過ぎません。

某元東京都知事は、「歴史を勉強していれば蔑称ではないことは明らか」と、記者に対しても公式に「支那」という呼称を用いています。

■弁護士や会計士
意外に注目されませんが、特定の国家資格を保有する職業に就く人を「○○士」と呼ぶことは、「士農工商」といった身分制度の名残りでもありますが、「相対的に他の職業の人と階級的な差をつけている」とも言えます。

会計士ではなく「会計人」、弁護士ではなく「弁護人」と呼ぶべきでしょう。

これらは「サムライ業」として「弁護士、司法書士、行政書士、土地家屋調査士、弁理士、海事代理士、税理士、社会保険労務士」の8つは、「8士業」とも呼ばれています。

そして、それぞれの根拠法に基づく強力な職権をもっています。

ただし、「○○士」とつく職業は、保育士や看護士など、実は探せば数多く存在するため、「○○士」というだけで逆差別と決めつけるのは軽率です。

今後、こうした「言葉狩り」も発生する可能性があります。

■連れ子
昔は、母子家庭が珍しかったため、「連れ子」という表現を使うケースが少なかったものですが、シングルマザー世帯が当たり前になってきた昨今では、「連れ子」という表現を使わざるを得ないシーンが増えてきました。

非嫡出子(ひちゃくしゅつし)、婚外子などと代用されています。

「芸能人のゴシップニュース」でも頻発しそうです。