ハワイのキラウエア火山では18日午前6時12分、ハレマウマウ火口で小規模噴火が発生し、500メートルほどの噴煙が上がったが、すぐに見えなくなった。
火口縁の地盤は、過去1週間で60メートルほど沈降し、地形が劇的に変化した。
米地質調査所(USGS)によると、キラウエア火山の溶岩流は、一時に比べて溶岩量がかなり減少して見えるが、依然として海への流入が続いている。
いまもなお溶岩を吐き出し続けている8番目の火孔は、冷え固まったマグマや火山噴出物が降り積もって、「スコリア丘」と呼ばれる円錐台形の山を形成。
この火孔から吹き飛ばされたマグマが針金状に固まった「ペレーの毛」や「緑の宝石」と呼ばれるガラス質の結晶は、風下側の地面に大量に降っており、インターネットを中心に話題になっているが、USGSは「皮膚や目を傷つけるおそれがある」として、安全が確認されるまで近寄らないよう注意を呼びかけている。
ハレマウマウ火口では18日朝に小規模な噴火が発生してからは、火山性地震が増加。
1時間あたり30〜35回と頻発していることから、専門家は「再び爆発的噴火が起こる前兆だ」とみて監視を続けている。
中央に溶岩湖が位置するハレマウマウ火口は、北北西側の地盤が過去1週間で約60メートル沈降した影響で、地面には大きな亀裂が広がった。
キラウエア火山は、5月に起きた大爆発からすでに6週間以上が経過しているが、いっこうに収束する気配が感じられない。
【日時】2018年06月19日(火) 12:54
【提供】ハザードラボ