複数ダムが緊急放流=多摩川も氾濫−台風19号
2019年10月12日23時53分
水があふれた多摩川=13日未明、東京都世田谷区
水があふれた多摩川=13日未明、東京都世田谷区
台風19号の大雨による貯水量の増加を受け、相模原市の城山ダムなどで12日、緊急放流が行われた。また、各地で河川が増水し、関東地方整備局によると、多摩川が東京都世田谷区で氾濫した。
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国土交通省によると、ダムに流入する水が増加し、決壊する恐れが生じた場合、流入量と同じ水量を放出する。台風に備え、水位の調整などを行っていたが、雨量が予想を超えたため緊急放流が実施された。
多摩川の氾濫の影響で冠水し、土のうが積まれた住宅街の道路=12日夜、東京都世田谷区
多摩川の氾濫の影響で冠水し、土のうが積まれた住宅街の道路=12日夜、東京都世田谷区
神奈川県は、城山ダムの貯水量が上限を超える可能性が高まり、12日午後9時半から緊急放流を実施した。放流で相模川などの水位が急上昇する恐れがあり、流域の相模原市などは避難指示を出した。塩原ダム(栃木県那須塩原市)でも同9時35分ごろから緊急放流が行われた。
関東地方整備局などによると、多摩川は世田谷区玉川付近で氾濫し、付近の道路が冠水した。埼玉県の入間川や長野県の千曲川でも氾濫が発生した。
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