>>137
梅毒は「偽装の達人」と呼ばれるほど、多彩な症状があるので性感染症に専門の医療機関のほうが早期発見・早期治療ができるからです。たとえば、慣れていない医師は口腔内や肛門を診察しないことがあり、初期症状を見逃してしまうことがあるのです。
――梅毒の検査方法は?
梅毒は、血液検査で判定します。血液検査は、TP(梅毒定性抗体検査)と RPR(非トレポネーマ脂質検査)の2種類です。梅毒に以前感染していたことや、梅毒以外でも陽性反応が出ることがあるので、感染6週間後にこの2つの検査を受けるほうが正確な診断を受けることができます。
梅毒とHIVは感染経路が似ているため、梅毒とHIVに同時感染していることもあります。梅毒の検査とともにHIVの検査も受けておくと安心です。
――梅毒に感染したとき、パートナーに秘密で治療を受けることはできるの?
先ほども話したようにパートナーにバレることを恐れて、自分だけ治療するのはNGです。
感染した場合、もしくは感染の恐れがある場合は、パートナーと一緒に必ず検査を受けてください。もし、パートナーが梅毒に感染していることを知らずに妊娠すると、母子感染率は60~80%と高く、低体重や難聴、視覚異常、知的障害だけでなく、流産や死産することがあるからです。