津山市で2004年9月、小学3年の女児(当時9)を殺害したとして殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた無職勝田州彦被告(42)は6日、岡山地裁(倉成章裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を否認した。
「絶対にやっていない。現場にも行っていない」と述べた。弁護側は「被告は犯人ではない」と無罪を主張した。
被告は捜査段階で殺害を認めた後、否認に転じた。
17年前に起きた凄惨(せいさん)な事件は、凶器は発見されておらず物証が乏しい中、
被告の捜査段階での「自白」の信用性が争点となり、裁判員らは難しい判断を迫られそうだ。
冒頭陳述で検察側は、被告が捜査段階で女児の自宅の間取りや通学経路を自ら書いたほか、女児の首を絞めたことを認める内容の手紙を実母に送っていたと指摘。
逮捕後も精神鑑定医に犯行を認める供述をしたと明らかにし、被告の「自白」は信用できると主張した。
初公判で弁護側は「被告は当時、津山市や犯行現場に行っていない」と述べた。
検察側の冒頭陳述や起訴状によると、被告は04年9月3日、下校途中の女児が「好みのタイプだった」と後をつけ、女児が津山市の自宅に入るのを確認。
時間を聞きたいと言って、女児が中へ確認していった午後3時ごろ、自宅の玄関から侵入した。
わいせつな行為をしようと1階居間で女児の首を両手で絞めたが抵抗され、刃物で胸や腹を少なくとも4回突き刺して殺害したとしている。
被告は前日2日に手袋や刃物、着替えをかばんに入れて用意。
犯行後は兵庫県内の山中で着衣を焼却処分し、刃物は同県内で捨てたという。
関係者によると、検察側は、被告が殺害を認めた際の様子を収めた映像の内容を文字化した記録を、証拠として提出し採用された。後日、法廷で読み上げる見通し。
映像そのものを流した場合、裁判員による公正な審理が妨げられる恐れがあると裁判所が判断したとみられる。
2021年10月6日11時36分
「絶対にやっていない。現場にも行っていない」と述べた。弁護側は「被告は犯人ではない」と無罪を主張した。
被告は捜査段階で殺害を認めた後、否認に転じた。
17年前に起きた凄惨(せいさん)な事件は、凶器は発見されておらず物証が乏しい中、
被告の捜査段階での「自白」の信用性が争点となり、裁判員らは難しい判断を迫られそうだ。
冒頭陳述で検察側は、被告が捜査段階で女児の自宅の間取りや通学経路を自ら書いたほか、女児の首を絞めたことを認める内容の手紙を実母に送っていたと指摘。
逮捕後も精神鑑定医に犯行を認める供述をしたと明らかにし、被告の「自白」は信用できると主張した。
初公判で弁護側は「被告は当時、津山市や犯行現場に行っていない」と述べた。
検察側の冒頭陳述や起訴状によると、被告は04年9月3日、下校途中の女児が「好みのタイプだった」と後をつけ、女児が津山市の自宅に入るのを確認。
時間を聞きたいと言って、女児が中へ確認していった午後3時ごろ、自宅の玄関から侵入した。
わいせつな行為をしようと1階居間で女児の首を両手で絞めたが抵抗され、刃物で胸や腹を少なくとも4回突き刺して殺害したとしている。
被告は前日2日に手袋や刃物、着替えをかばんに入れて用意。
犯行後は兵庫県内の山中で着衣を焼却処分し、刃物は同県内で捨てたという。
関係者によると、検察側は、被告が殺害を認めた際の様子を収めた映像の内容を文字化した記録を、証拠として提出し採用された。後日、法廷で読み上げる見通し。
映像そのものを流した場合、裁判員による公正な審理が妨げられる恐れがあると裁判所が判断したとみられる。
2021年10月6日11時36分