県がスパコン共用拠点開設へ09月15日 12時54分nhk
広島県は、県内企業の製品開発などを後押ししようと、各企業の開発担当者らが、最先端のスーパーコンピューターを共同で使える拠点を、来月、東広島市に開設することになりました。
「ひろしまデジタルイノベーションセンター」と名付けられたこの施設は、県が国の支援を受けて整備し、東広島市に来月2日に開設されます。
センターには最先端のスーパーコンピューターと接続された端末が7台設置され、大容量のデータ解析やシミュレーションなどが行え、実証実験では、これまで1週間かかっていた解析作業を数時間で終えたケースもあったということです。
県によりますと、スーパーコンピューターを企業などが独自に導入しようとすると、通常、数億円かかるということですが、センターでは、1日あたり2万円ほどで使えます。
主に県内企業の開発担当者に加え、大学の研究者などにも利用してもらう計画で、ソフトウェアの提供や解析作業の研修も行い、人材育成も支援したいとしています。
行政主体のスーパーコンピューターの共用拠点は全国でも珍しいということで、県では、「広島県だけにとどまらず、中国地方各地で、個別に施設を設けるのが難しい中小企業を中心に利用を呼びかけ、ものづくりを後押ししたい」と話しています。
[匿名さん]