📖 創作･携帯小説

>>1
1行だけだ(汗

続き

今夜12時までに、私と結婚しないと、うっかりキミの家に爆弾を仕掛けちゃうかもね。

　　　　ネグロ・アンヘル

「これでよし」
ネグロ隊長は、ニヤリと笑った。そして、席を立つと、伝令に書き上げた手紙を手渡した。伝令は、嫌そうな顔をして言った。
「また、あの人に、怒鳴られますよ？」
するとネグロ隊長は、伝令をにらみつけて「○○○（適当に、言葉を入れてください）するぞ」と言った。伝令は、目を丸くして、
「○○○（適当に、言葉を入れてください）は、勘弁してください」と言った。

　　　　　　つづく

>>1
スミマセンm(__)m設定を書くのを、忘れてました。

☆登場人物（暫定）☆

★ネグロ・アンヘル（男・ひみつ歳・大佐兼隊長）
★伝令（名前は、デベル・デスベンタホソ・ボブレス・トリプラ。伝令仲間からは、デスベと呼ばれているが、ネグロ大佐からは1度も名前を呼ばれたことが無い）　男・ひみつ歳・今で言う郵便屋
★ボニタ・ビゴテ（女・22歳・お嬢様）ネグロに、脅迫文を送られ続け、ウンザリしている。そのためか、最近　機嫌が悪い。
★ロバル・バーグラー（男・25歳・正義の味方＜一応＞何を考えているのか、分からない魔法使い。コスプレが、趣味のようだ。
★テネル・ビゴテ（男・55歳・職業不定）口髭がチャームポイントの、ボニタの親。登場回数は、多い方かも。
★エル・ニニョ（男・自称11歳＜実際は、7歳＞・ペット＜一応＞）外見は、雪だるまのような生き物（？）ラテンアメリカンだが、なぜか、鹿児島弁を喋る。笑った顔は、も●の●姫のコ●マにそっくり。

このキャラ設定で、話を進めていきたいと思います。よろしくお願いしますm(__)m

キャラ設定　追加

★ゴルド・マニキ（男・ひみつ歳・軍曹）ネグロ大佐に、損な役ばかり、押し付けられている。実は、ボニタに、思いを寄せているとの噂。本気度は、ネグロ大佐＞ゴルド軍曹　らしい。実は、でくの坊。起こると、手が付けられなくなる。ボニタの父親が経営するバーに、通い詰めている。ボニタの父親に、暴行未遂歴あり。悪態しかつけないのかと思うくらい、悪態ばかりつく。体重を訊かれたり、バラされたりすると、所　構わずキレる。ちなみに、体重は、80Kgなんだとか。

キャラ設定　追加

★エスポサ・ドミナンテ・ビゴテ（女・そんなに老けてないわよ歳・主婦＜一応＞）恐妻。夫より、立場が上。いつも、夫を、尻に敷いている。ドミナンテの右に出るものは、いないとの噂。バーを経営する夫の助手を務めている。金銭には、うるさい。夫が、お代を取り忘れると、ガンガン責め立てる。若い頃は、全ての男を、下僕にしたんだとか。

キャラ設定　追加

★イルナソラブレ・トラベスラ・セクシュアル（男・50歳・総督）もしかしたら、今後、出てくるかも。名前の通り、アレです（詳しくは、西日辞典で、調べてください）。

>>1　>>2と、同じ内容です。

ネグロ隊長は、ラブレター(脅迫状)を、書いていた。今夜12時までに、私と結婚しないと、うっかりキミの家に爆弾を仕掛けちゃうかもね。

　　　　ネグロ・アンヘル

「これでよし」
ネグロ隊長は、ニヤリと笑った。そして、席を立つと、伝令に書き上げた手紙を手渡した。伝令は、嫌そうな顔をして言った。
「また、あの人に、怒鳴られますよ？」
するとネグロ隊長は、伝令をにらみつけて「○○○（適当に、言葉を入れてください）するぞ」と言った。伝令は、目を丸くして、
「○○○（適当に、言葉を入れてください）は、勘弁してください」と言った。

　　　　　　　つづく

>>7の訂正

ネグロ隊長は、ラブレター(脅迫状)を、書いていた。

今夜12時までに、私と結婚しないと、うっかりキミの家に爆弾を仕掛けちゃうかもね。

　　　　ネグロ・アンヘル

「これでよし」
ネグロ隊長は、ニヤリと笑った。そして、席を立つと、伝令に書き上げた手紙を手渡した。伝令は、嫌そうな顔をして言った。
「また、あの人に、怒鳴られますよ？」
するとネグロ隊長は、伝令をにらみつけて「○○○（適当に、言葉を入れてください）するぞ」と言った。伝令は、目を丸くして、
「○○○（適当に、言葉を入れてください）は、勘弁してください」と言った。

　　　　　　　つづく

「だったら、言うことを聞け」と、ネグロ隊長が言った。伝令は、「嫌です」と言った。するとネグロ隊長は、伝令に、○○○（くすぐり攻撃）をくらわした。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハ！やべでぐだざび！ぐずぐっだびでず！ハハハハハハハハハハハ！」
「どうだ！まだ、俺の言うことを、聞かないか？」とネグロ隊長。すると伝令は、「○○○○○（適当に、言葉を入れてください）です」と言った。

　　　　　　　　つづく

伝令は、「人を、呼びますです！」と言った。するとネグロ隊長は、吹き出した。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ！」
「ネグロ様。笑いすぎです。腹筋、壊れますよ」
伝令は、困惑顔で言った。ネグロ隊長は、笑いをこらえて
「呼べるもんなら、呼んでみろ」と言った。すると伝令は、ニヤリと笑って
「事件だ！消防を、呼ぼう！」と言った。ネグロ隊長は、大笑いして
「消防じゃなくて、警察だろ———ていうか、この時代(18世紀)に、消防署なんて無いだろ———アヒャヒャヒャヒャヒャ———警察の仕事してたのは、俺ら軍隊だぜ———ブヒャヒャヒャ———警察　呼んだら、俺が、出動してやろうか？———アハハハハハハハ」
すると伝令は、苦笑いをして、
「さっきから黙って聞いてりゃ、言いたい放題ですね」と言った。
「悪かったな」と、ネグロ隊長。片手が、サーベルの鞘に、伸びている。伝令は、身の危険を感じて、
「・・・・・しましょうよ」と言った。

　　　　　　　つづく

伝令は、身の危険を感じて、
「映画を、見に行きましょうよ」と言った。（ちなみに、映画が登場するのは、19世紀後半である）ネグロ隊長は、
「100年　早いよ」と言った。（ちなみに、この物語の時代設定は、1799年）
「じゃ、パフェ食べに行きましょうぜ」（喫茶店は、約300年前からある。しかし、パフェは———う〜ん———）
「お前、時代を、先取りしすぎてないか？さっきから、映画だの、パフェだの。時代を、考えろよ」

　　　　　　　　つづく

「じゃあ、ネグロ様は、何がいいんですか？」
伝令が、尋ねる。
「そうだな———ボニタ嬢の家に、馬車を、突っ込ませよう」
ネグロ隊長は、真顔で答える。伝令は、笑いを押し殺して、
「その馬車を操るのは、貴方ですか？じゃあ、貴方は、命が惜しくないんですね」
するとネグロ隊長は、目つきを鋭くして、
「馬車ごと突っ込むのは、お前だ」と言った。
「ご愁傷様です」
伝令は、手を合わせた。ネグロ隊長は、伝令の耳を、大きく開いて耳元で怒鳴った。
「ご愁傷様は、お前だ！もういい！すっこんでろ！役立たず！ネシオ（馬鹿）！」
すると伝令は、涙ぐんで、
「言葉遣いが悪いですね」と言った。するとネグロ隊長は、
「じゃあ、なんて言えばいいんだよ？」と、言った。伝令は、ニヤリと笑って、
「ご愁傷様は、貴方です。もういいです。引っ込んでなさい。お馬鹿さん」
「なぜか知らんが、怒れない」
ネグロ隊長は、呆然と、突っ立っていた。伝令は、調子に乗って、こんなことを言った。
「・・・・・」

　　　　　　つづく

「チーン」

そして、たまたま持っていた、鐘を鳴らした。

「どうか、安らかに」
伝令は、また、手を合わせた。ネグロ隊長の怒りは、頂点に達していた。
　　　
　　　　　　つづく

「大体、貴方のやることは、過激なんですよ。パエリアを食べる時も、そうだった———」
伝令は、ネグロ隊長の鞘を、押さえながら言った。ネグロ隊長は、その手を、振り払おうとした。しかし、その手を、また伝令が押さえた。
「貴方は、パエリアを食べる時、胡椒を山ほどかけますよね」
「そうそう。これがホントの『過激派』———なんちゃって———馬鹿野郎！」
ネグロ隊長は、伝令の手を、振り払おうとした。しかし、伝令は、その手を押さえて
「貴方は、ノリがいい」と言った。するとネグロ隊長は、苦笑いをして、
「そうそう。化粧品を変えたら、途端に、ノリが良くなったのよ———いい加減にしろ！」と言った。伝令は、笑いをこらえられなくって、思わず
「ブハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」と笑ってしまった。ネグロ隊長は、ボソリと言った。
「お前、覚えてろよ。主人をからかうと、どんな目にあうかをな」
伝令は、ニヤリと笑って、
「くすぐり攻撃ですか？」と言った。するとネグロ隊長は、不気味な笑みを浮かべて、
「・・・・・だ」と言った。

　　　　　　　　つづく

「恥ずかしい過去バラしだ」と言った。

　　　　　つづく

「皆、聞いてくれ。デベル・デスベンタホソ・ボブレス・トリプラは、昔、ある女性の恋文を覗き見して内容を知ってしまった。だが、コイツは、知らないフリをして宛て先の男性に手渡した。そして、『フラれちゃいましたね』と言ってしまった。そして、『手紙の中を、透視しました』と付け加えた。すると男性は、『教えてくれてありがとう———って、見たんだろ！なにが透視だ貴様！ちゃんと、見てるんじゃないか！信書開封罪で、訴えてやる！』と言われ———」
「もう、やめてください！」
伝令は、真っ赤になって、ネグロ隊長の口をふさいだ。ネグロ隊長は、その手を、振り払った。

　　　　　　　つづく

「プリーズ・ギブミー・ア・ミート・ロバル！」
伝令は、無意識に、そう叫んでいた。すると———

　　　　　　　　つづく

ロバルが、現れた。ロバルは、昔の中国の皇帝が着ていた盛服を現代風にアレンジしたような服を着ていた。ネグロ隊長は、その男が、ロバルだということに気づかなかった。作り笑いをして、はなしかけた。
「オラ（こんにちは）。いいお天気ですね」
すると男（ロバル）は、上目遣いで、ネグロ隊長を見た。そして、
「・・・・・」と言った。

　　　　　　　つづく

>>20　訂正

ロバルは、インドムガル帝国の軍服を、現代風にアレンジしたような服を着ていた。

ロバルが、現れた。ロバルは、インドムガル帝国の軍服を、現代風にアレンジしたような服を着ていた。ネグロ隊長は、その男が、ロバルだということに気づかなかった。作り笑いをして、はなしかけた。
「オラ（こんにちは）。いいお天気ですね」
すると男（ロバル）は、上目遣いで、ネグロ隊長を見た。そして、
「・・・・・」と言った。

　　　　　　　つづく

>>22　スミマセン><もう1回、訂正します。

ロバルが、現れた。ロバルは、チンギス・ハン時代のモンゴル軍服を、現代風にアレンジしたような服を着ていた。ネグロ隊長は、その男が、ロバルだということに気づかなかった。作り笑いをして、はなしかけた。
「オラ（こんにちは）。いいお天気ですね」
すると男（ロバル）は、上目遣いで、ネグロ隊長を見た。そして、
「・・・・・」と言った。

　　　　　　　つづく

「ネシオ（馬鹿野郎）」と言った。

　　　　　　つづく

するとネグロ隊長は、苦笑いをして、
「グラシア（ありがとう）」と言った。すると伝令が、呆れた顔で、
「馬鹿と言われて感謝する馬鹿が、どこにいるんですか？」と言った。するとネグロ隊長は、伝令をにらみつけて、
「うるさい」と言った。すると男は、下を向いて笑った。ネグロ隊長は、苦笑いをして、
「今、笑ったな」と言った。すると男は、笑いをこらえながら、
「ああ。笑ったよ」と言った。
「なぜ、笑う？」とネグロ隊長。すると男は、ニヤリと笑って、
「・・・・・だからさ」と答えた。

　　　　　　　　つづく

「お前の馬鹿な顔が、面白いからさ」と答えた。

　　　　　　　つづく

「グラシア（ありがとう）」とネグロ隊長。伝令は、呆れ顔で、
「だから、馬鹿と言われて感謝する馬鹿は、いないっつーの」とつぶやいた。
「あのオジサン、馬鹿と言われて感謝する、お馬鹿さんなんですね。僕、秀才さんより、お馬鹿さんの方が見てて飽きないな」
「！」
いつの間にか、伝令の横に、5歳くらいの男児が立っていた。
「オジサン。名前———デベソさんでしたっけ？」
「デスベだ！」
「スミマセン———スケベですね」
「デースーベー！」
「ナスビさん？」
「デ・ス・ベ！」
「ネス●さんですね」
「そうそう。好きな物は、キッ●カッ●と、ミ●———あのなぁ！俺は、デスベだ！」
「おせんべいさんでしたか」
「そうそう。お醤油を塗って、両面こんがりと焼かれて、いいお色———いい加減にしろ！」
「オジさんって、ノリやすい人ですね」
「誰が、ノセたんだよ？誰が」
「オジサンは、すぐ、僕のせいにするんですね」
「お前のせいだろ！」
「いやぁ〜、それほどじゃっどん〜」
「褒めてないぞ」
　　　　　　　
　　　　　　　つづく

ネグロ隊長は、男に言った。
「・・・・・だ」

　　　　　　つづく

ネグロ隊長は、男に言った。
「お前は、どことなく、ロバルに似ている」

　　　　　　　つづく

>>29　訂正

ネグロ隊長は、男に言った。
「お前は、どことなく、ロバルに似ているんだ」

　　　　　　　つづく

「気のせいだろ」
男は、上目遣いで、ネグロ隊長を見た。
「私を、ロバルだと思うから、ロバルに見えるんだ。ロバルだと思わなければ、ロバルには見えない」
「じゃあ、何て思えばいいんだ？」
「そうだな———思いを寄せている人だと、思えばいい」
「ボニタ嬢！私と、結婚してください！そうしないと、貴方の家に、意味不明な手紙100通を送りつけます！それでも、貴方は、ノ（いいえ）と言うんですか？」
「いい加減にしろ、ネシオ（馬鹿野郎）！思ってる奴が違えば、つい出る本音も、違うってことが分かったよ。貴公のボニタ嬢に対する本音は、今　出たやつなんだな」
「違う———これは、酒の上で———」
「貴公は、酒を、飲んでいない。シラフだったぞ」
「違うんだ———」
「言い訳は止せ———ネグロ・アンヘル」
「姓名で呼ぶの、やめてくれないか？」
「悪かったな———ネグロ」
「呼び捨てもやめて」
「うるさい奴だな———ネグロ大佐」
「オジサンは、味に、うるさい人なんですよ」
横から、エル・ニニョが、口を挟む。男は、苦笑いをした。
「そうそう。甘さ控えめ、激辛、塩味は濃い目で。酸っぱいのも控えめ、旨けりゃブエノ（良い）、カフェ（コーヒー）は苦いのが良いよね。テー（お茶）は、渋めで———そのうるさいじゃない！」
「オジサン。ノリが、いいですね」
「そうそう。最近、化粧品を変えたのよ———って、ちがーう！」
「あのー」
伝令が、横から、口を挟む。ネグロ隊長が、伝令を、にらみつける。
「そんなことしてる暇があるんでしたら、ボニタ嬢に、脅迫状———じゃなかったラブレターを書いたらどうですか？」
「そうする」
ネグロ隊長は、伝令をおしのけて、自室へと向かった。

ボニタ・ビゴテ嬢へ

今夜12時までに求婚しないと、・・・・・するぞ

　　　　　　　つづく

今夜12時までに求婚しないと、あんなことや、こんなことをするぞ

ネグロ　アンヘル

「これでよし」
ネグロ隊長は、ニヤリと笑った。その様子を、物陰から、エル・ニニョが見ていた。

「また、過激な文章ですね」
エル・ニニョは、ロバルに、奪った手紙を手渡した。ロバルは、チンギス・ハン時代のモンゴル軍服を、現代風にアレンジしたような服を着ていた。
「ああ」
「どうします？」
「こうするのさ」
そう言うとロバルは、エル・ニニョに、返した。エル・ニニョは、それを受け取ると、ニヤリと笑った。その笑みは、も●の●姫のコ●マに、そっくりだった。

ボニタ・ビゴテ嬢へ

今夜12時までに、求婚しにいきもんど。楽しみに、待っていてください。

ネグロ　アンヘル

「どうじゃしたな？」
「フッ・・・。フフフフフフフフフフ・・・」
ロバルは、不気味な笑みを浮かべた。
「大丈夫じゃしたな？」
「大丈夫だ———ネグロの言葉とは、思えないな———フフフフフフフフフフ」
「じゃあ、どういうのが、良いんじゃしたな？」
「ペンを貸せ」
エル・ニニョは、ロバルに、ペンを手渡した。ロバルは、ペンを受け取ると、手紙を書き直し始めた。

「これでどうだ？」

ボニタ・ビゴテ嬢へ

あたいは、貴方を、愛していもんど。どうか、この気持ちを、汲み取ってください。お願いしもんど。あたいは、貴方以外、ノ・アイ・エル・エン・ミス・オホス（眼中に無い）！好きだ！愛してる！結婚してくれ！

　　　　　　　つづく

「で、何で、あのオジサンが鹿児島弁を？」
「さあ？」

　　　　　　つづく

「！デベソ、いつの間に？」
「デベソじゃない！デスベだ！」
「いや、あの、コイツが貴公の名前は『デベソ』だって言ったもんだから———」
「貴様、変なことを、言ったな！誰が、デベソだ！俺は、ひっこみヘソだ！名前は、デベソ———じゃなかった、デベスだがな」
ロバルは、目を丸くした。エル・ニニョは、コ●マのような笑みを浮かべて、つぶやいた。
「ネグロさんも、日本語を喋りたくなる時が、あるんじゃないんじゃしたな？」
すると伝令は、「・・・・・（適当に、言葉を入れてください）」と言った。

　　　　　　つづく

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すると伝令は、「そうそう。いっそのこと、帰化しちゃおうかなーなんて、考えたりさぁ」と合いの手を入れた。背後で、ネグロ隊長の咳払いが聞こえた。
「ネグロさんは、日本で一番好きな物ってあるんじゃしたな？」とエル・ニニョ。
「そうだなぁ———西郷隆盛なんじゃないのかな？」
「西郷さんですか。僕には、馴染みのあるひとですね」
「ちょっと待て。お前、出身は？」
「ペルーですが何か？」
「育ちもか？」
「はい」
「西郷さんって・・・」
「はい」
「日本という国にある・・・鹿児島という所の・・・お人なんじゃあ・・・」
「はい」

　　　　　つづく

———なぜ、ペルー出身のコイツが、日本語を？

「デベソ」
ネグロ隊長が、嫌味っぽく呼ぶ。
「デスベです！」
伝令は、即座に、反論した。
「そうかアスベストか———あのガキについてなんだがな———」
ネグロ隊長は、さらに、嫌味をこめて言った。
「そうなんです。いろんなとこで、裁判を起こされて、参っちゃいますよ。何しろ、私が原因で病気になったという証拠が無い———って、私は、デ・ス・ベです！」
「あのガキは、いろいろと、私に教えてくれたよ。貴様の本名も。私は、今まで、貴様の本名を知らなかったよ。まさか、き●い●ミ●トだったとはな」
「そうなんです。♪シュシュッとしーとけば　きーれいのまんまー　———デスベです！」
「分かったよサルスベリ———あのガキは、自分が人間でないことを、私に教えてくれた」
「デスベです！———えっ？」
伝令は、凍りついた。今まで、人間だと思っていた。人間という前提で、話をしてきた。人間じゃない？
「人間と思い込むな。アイツは、人間ではない」
「じゃ、何なんですか？」
すると、ネグロ隊長の口から、思いもよらぬ言葉が出た。

　　　　　　　　つづく

「ハダ（妖精）だ」
「ヨ、ヨウセイ？もしかして、検査で引っかかった時の印ですか？」
「そうだ。ツベルクリン———まだ無いけど、あると仮定して———ツベルクリンで、赤く腫れたら、陽性ってことで2次検診で精密検査をする———そのヨウセイじゃない！」
「ネグロ様は、ノリがいい」
「ノッてるか〜い？イエッサー！———ネシオ（馬鹿野郎）———まぁ、泣きべそには分からないだろうが、精霊みたいなもんだ」
「最近、涙もろくて———デスベです」

　　　　　　　つづく

「分かったよセスナ———というわけで、あのガキは人間だという思い込みを、捨ててくれ」
「セスナが登場するのは、20世紀です———それに、私は、デスベです」
「ロバルだって、人間ではないのだぞ」
「そうなんですか？」
「知らなかったのか？」
「知りませんでした」
「ロバルは、魔法使いだ」
「えーと、確か、本名はロウイス———」
「そうだ。ロウイス・エンドリック・ポトヒーテルだ。ロバル信者は、略して、LHPと呼んでいるがな」
「LHPって、ロバルの本名を、略した奴だったんですか。てっきり、サウスポーの略かと———」
「Left　Hunded　Pitcher　レフト　ハンデッド　ピッチャー　———ではないぞ———ロウイス・エンドリック・ポトヒーテルだ」
「ところで、話は変わりますが、先日　ボニタ嬢から返信のお手紙を貴方にお届けするのを承りまして」
「お。さては、求婚する知らせだな」
「それが・・・」
「ん？」
「それが・・・ですね・・・」
伝令の口から、思いもよらない言葉が出た。

　　　　　　　つづく

>>39

伝令の口から出た、思いもよらない言葉とは!?

　　　　　　次回につづく！

>>39

伝令・・・何て・・・言ったんだろ・・・？

　　　　　次回を待てｗ

お手紙ありがとう。早速じゃっどん、お返事をあげるわ。あたいに求婚して欲しいなら、以下の条件を、満たさないとダメよ。 条件1　優しくて男前（2枚目限定）条件2　勇気のある人条件3　しつこくない人 これらの条件を満たさなければ、お断りしもんど。

　　　　　ボニタ・ビゴテ

「ぬおおおおお〜っ！」
ネグロ隊長の動揺は、言うまでも無い。伝令は、首をかしげて、
「なぜ、日本語？」とつぶやいた。ネグロ隊長は、手紙を破り捨て、
「ボニタ嬢の家に、火をつけてやる！新聞紙に、灯油をしみこませて、火をつけてやるぅー！」
「落ち着いてください———ていうか貴方、日本語、読めるんですね」
「あったり前田のクラッカー！先取りしちゃった、ネグロ・アンヘルです———今のは、忘れてくれ———私は、伊達に、外国と付き合ってない」
「18世紀の日本———鎖国中ですよ？」
「実は、密出国した日本人がいたんだ。そいつに、日本語を、教わった」
「嘘でしょ」
「ホントだって」
「嘘でしょ」
その時、ネグロ隊長の心の中に、何かが入り込んできた。ネグロ隊長の口が、勝手に動いた。
「さいぜんよってに黙って聞おってれば、言おったい放題やな。ちびっとは、人を信じたらどや？え？このデベソが！」
「デベソじゃありません！デスベです！」
「自分の靴の中に、ガビョウを、入れてやろうか？」
「ガキじゃあるまいし」
「ガキってゆうたな！わいは、これでぇも、25歳どないやぞ！アスベストのくせに、反論やるな！地中にでぇも、埋まってろ！」
「いや、だから、デスベだって」
その時、ゴルド軍曹が、やって来た。
「お取り込み中の所、申し訳ございません。総督府から、伝令が、やってまいりました」
「ほぅ。総督府から———ぶええええええええ？」
ネグロ隊長は、駆けていった。そして、総督府から来た伝令を捕まえて、
「総督閣下が、何をおっしゃりに来た？」と言った。すると伝令は、思いもよらぬことを言った。

　　　　　　　つづく

「ネグロ様が、ボニタ嬢を脅迫しているというのは、誠でございますか？」
「馬鹿なことを言うな！そんなのは、デマだ！あの雌豚は、デマを流して、私を困らせようとしているんだ！名誉毀損で、訴えてやる！」
その時、また、ネグロ隊長の心の中に何かが入り込んできた。ネグロ隊長の口が、勝手に動く。
「そうだ。私は、ボニタ嬢を、脅迫してるんだ。訴えたければ、訴えるがいい。私は、罷免されても、構わない」
「———じゃ今の、総督閣下に、伝えますね」
そう言うと伝令は、去っていった。ネグロ隊長は、我に返った。そして、叫んだ。
「待て！私は、脅迫などしていない！誤解だ！デマだ！」
しかし、悪事千里を走る———ネグロ隊長の不祥事は、あっという間に、国中に広がった。しかし、ヘファ最高司令官が、もみ消してくれた。ネグロ隊長は、胸をなで下ろした。その様子を、物陰から、怪しい2つの影が見つめていた。大きい影が、つぶやいた。
「ネグロめ。このまま、いい気でいるなよ」
その影は、チンギス・ハン時代のモンゴル軍服を、現代風にアレンジしたような服を着ていた。
　　　　　　
　　　　　　　つづく

ある日、また、ボニタの家に脅迫状（ラブレター）が届いた。

今日6時に、私の家で、会ってほしい。もちろん、2人きりでだ。話したいことがある。お願いだ。聞き入れてくれないと、うっかり、君の家に爆弾を仕掛けちゃうかもしれないんだ。頼む。

　　　　　　　ネグロ・アンヘル

仕方なく、指定の時間に、訪問した。ネグロ隊長が、いた。不気味な笑みを、浮かべていた。
「さぁ。たっぷり、いろいろと、話そうか」

「まず1つ。私のどこが、気に入らない？」
ネグロ隊長が、薄ら笑いを浮かべていった。
「全部」
ボニタは、憎憎しげに言った。
「全部じゃないだろ？私は、顔がいいし、知性もある。知的面でも、問題　無いし、剣の腕前も確かだ。しきたりもOK———」
「しきたりOK？どこが？非常識な手紙ばかり、送ってきて、しきたりを守ってるですって？しきたりが聞いて、呆れるわ」
ボニタは、ネグロ隊長をにらみつけた。
「もう一度　言う。私は、全てにおいて、長けている。全部が嫌とか、ダメだとか、言われる筋合いは無い」
「知性のいい人が、『爆弾を仕掛ける』なんて、各と思う？」
「『これがホントの、爆弾発言』と、締めくくるはずだったんだが、書き忘れただけだ」
「嘘ばっか」
「嘘じゃない」
ネグロ隊長は、サーベルの鞘に、手をかけていた。身の危険を感じたボニタは、とっさに、片手を上げた。すると、ネズミ花火が、ネグロ隊長の前で炸裂した。驚いたのは、ネグロ隊長よりも、ボニタだった。手を挙げただけなのに———
「貴様！」
ネグロ隊長は、鞘から、サーベルを抜こうとした。ボニタは、とっさに、片手の平をネグロ隊長の前に突き出した。すると、ボニタの手の平から、強力なエネルギーが発せられた。ネグロ隊長は、遠くまで吹き飛ばされ、見えなくなった。遠くで、騒がしい物音がした後、
「まだ、話は、終わってないぞー！」とネグロ隊長の怒鳴り声が聞こえた。ボニタは、アッカンベーをして、片手を振った。すると、重い物が落ちる音がして、ネグロ隊長の悲鳴が聞こえた。
＜早く、逃げてください＞
ボニタの頭の中に、聞き覚えのある声が聞こえた。ボニタは、必死で、玄関へと向かった。
———ありがとう・・・

　　　　　ロバル・・・

物陰で、誰かが、微笑んだような気がしてボニタも微笑んだ。

「あの雌豚、絶対、許さない！」
ネグロ隊長の頭の中は、怒りで、いっぱいだった。重傷を負っても、ボニタへの過激な想いは、途絶えることは無かった。
「雌豚め！じゃじゃ馬め！覚えてろよ！たっぷり、かわいがってやる！」
胸が、チクリと痛んだ。おかしいな。ここは、負傷していないはずなのだが。
「雌豚と、じゃじゃ馬は、たっぷりかわいがってやる！」
また痛んだ。やけになって、思わず、
「ボニタ・ビゴテの家を、潰してやる！」と叫んだ。それと同時に、ネグロ隊長は、発作を起こした。そのまま、ぶっ倒れた。口から、血が流れ出る。ネグロ隊長の目は、死んだ魚の目のようだった。物陰から、あの男が、出てきた。
「大丈夫。君みたいに強い奴は、そう簡単に、死にはしないよ。これは、序の口の魔法だ。そのうち、強い魔法を、かけてあげようか。発作程度じゃすまない、つよーい魔法を」
そう言うとロバルは、去っていった。ネグロは、目を覚まして、苦々しげにつぶやいた。
「豚を、豚と言って、何が悪い？」
その途端、脳天に、激痛が走った。ネグロ隊長は、思わず、座り込んだ。
「今のは、アタコ・ウナ・カベザ（私は、頭を攻撃する）魔法。ちなみに、さっきのは、エンプヘ・ウン・ペチョ（私は、胸を押した）魔法。さて次は———」
「もうやめてくれ」
すると声は、不気味に笑った。
「私は、どこにいても、貴公の挙動が見えてるのさ。後ろを向いていても、貴公が何をしているか、分かってしまう。無駄な抵抗は、やめろ。私に、筒抜けだ。私は、人間ではないのだ」
———馬鹿なことを。よく、法螺が吹けるものだ。
「私は、法螺など、吹いていない。事実だ」
「読んだのか・・・！私の心を・・・！」
「言っただろう。私は、人間ではない」
声は、不気味に、高らかに笑った。
「隠れてやっても、私には、筒抜けなんだ」
ネグロ隊長は、怒りが、頂点に達した。思わず、
「貴様！そうやって、人々を脅し、悪事を働いてるのだろう！ハッキリ言わせてもらうが、エル・オンブレ・クエ・エスタバ・エナモラド・デ・ウン・ラドロン（泥棒に恋をしていた男）だから、そういうことが平気でできるんだ！このネシオ（馬鹿）！ウステッド・エル・アスオレ（あなたが、くそったれ）！ノ・アイ・バロル・ビビエンテ（生きてる価値が無い）！」
「言いたいことは、それだけか」
「もっと言うと、マサス・イグノランテス（無知な多数）！」
そう叫んだのと同時に、男が現れた。男の両目が、妖しく光った。するとネグロ隊長は、頭を、ハンマーで殴られたような痛みを覚えた。ネグロ隊長は、気を失った。男は、いつの間にか、消えていた。

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諸事情により、一時休止させていただきます。もしかしたら、やめるかもしれません。申し訳ございません。小説投稿の方は、続けていくつもりですので、ご了承くださいませ。

>>44あれから数年後・・・・
ネグロ隊長は殴られた衝撃で記憶喪失になっていた。そこに大津波に呑み込まれ、北陸に流れ着く。
漁師に名前を訊かれ、ネグロは偶然手にした名刺の名前を見て咄嗟に応えた。
「タカ・カトウ」と・・・・