>>423 『始覚に即して』 とは、 始成正覚の略です 始成正覚 とは、インドに出現されたお釈迦様のことです。 お釈迦様には三つのお姿がありまして、これを三身具足の佛といいます。 この三身具足を現されるのは 釈尊だけです。 さて、三つのお姿とは何かと言いますと、 一つは 応身佛です…。 苦しみにみちみちたこの娑婆世界の衆生が喘ぎ、悲しんでいるお姿を見られて、どうにか苦しみから救ってやりたいと思い 人間のお姿となり 人々と共に悩み 苦しみ悲しみ そして 真理に目を向けていかれ 、 苦行をし、菩提樹の下で悟られたのが、インドのお釈迦様なんです。この娑婆世界のインドで修行をされた後に佛となられたというのが、応身佛ですから、始まりがあり(有始) 終わりがある(有終)。 この娑婆世界で佛となられ、最後には入滅されましたので、『有始有終の佛』とこうなるわけであります…。 これを始成正覚といいます…。 二つ目は 報身佛です…。 この佛様にはお姿がありません…。 つまりは、始まりがあり(有始)ますが、終わりはありません…。どういうことかと言いますと、終わりとは 無終の事でありますから、 入滅はしません。 この広い広い 大宇宙の真理となられたのですから、終わりが無いとなりますので、無終です…。 即ち 修行をされて佛様となられましたが、入滅はされなくて、そのまま真理と一つになられた佛様であります。即ち、報身佛とは 『有始無終の佛』と言う事になるのです…。 三つ目の最後は、今晩お話しをさせて頂きます… 高橋幸弘