藤枝東高校が、「保護者の県内在住」を入学条件とする県教委の規定に反し、少なくとも14年以上、県外生徒をサッカー部員として受け入れていることが分かった。出願時に転居の意思を示す書類を受理しながら、実際は転居しないことを黙認していた。県外からの部員は学校近くの実質的な寮で生活するが、学校側は管理していない。県教委は事態を問題視し、他校でも同様の事例がないか実態解明に乗り出す。
◆県外からの受験に条件「県民のための学校、前提」
本紙に規定違反を巡る情報提供があった。県教委によると、県内の高校を県外から受験できるのは、保護者と一緒に転居する場合と、隣接県の自宅からの通学(静岡県内の高校の方が近い場合)と、少なくとも2008年度以降の実施要領で規定。水産科がない他県から焼津水産高へ、過疎化対策による川根高校への入学も認められている。
県教委の担当者は理由を「県費でまかなわれる県立高校は、県民のための学校という前提がある」と説明。各校が特色を生かすために設ける「学校裁量枠」でも、県外からの受験は同様の規定に基づく。
元はビジネスホテルだった学校近くの寮について、山田校長は「学校では全く管理していない。民間の経営者が運営している認識だ」と説明する。1月現在、サッカー部員約100人のうち、県外出身の25人と県内の遠方の4人の計29人が生活している。
◆県外からの受験に条件「県民のための学校、前提」
本紙に規定違反を巡る情報提供があった。県教委によると、県内の高校を県外から受験できるのは、保護者と一緒に転居する場合と、隣接県の自宅からの通学(静岡県内の高校の方が近い場合)と、少なくとも2008年度以降の実施要領で規定。水産科がない他県から焼津水産高へ、過疎化対策による川根高校への入学も認められている。
県教委の担当者は理由を「県費でまかなわれる県立高校は、県民のための学校という前提がある」と説明。各校が特色を生かすために設ける「学校裁量枠」でも、県外からの受験は同様の規定に基づく。
元はビジネスホテルだった学校近くの寮について、山田校長は「学校では全く管理していない。民間の経営者が運営している認識だ」と説明する。1月現在、サッカー部員約100人のうち、県外出身の25人と県内の遠方の4人の計29人が生活している。