>>652
コピペで済まんが、君は自分で調べる気が無いようだから貼っておくわ
「(広島)市では昨年度(2015年4月~)から、市内の市立小学校141校と市立中学校63校の小学6年生と中学1年生に、原爆投下後の焼け野原から市民に支えられて広島に対する〝カープ愛〟を題材にした授業を行っている。子どもたちは、カープの歴史や統計資料を載せた教科書を熱心に読み込み、郷土チームの躍進に誇りを感じている」
と書かれた日刊スポーツ(2016年9月5日付)の記事を見て驚いた。
小学6年生の場合、授業科目の名称こそ「言語・数理運用科」とお固いが、カープが初めてCS(クライマックス・シリーズ)進出を果たしたとき(2013年9月25日)の号外や翌日付の中国新聞に載った記事「赤い声援届いた」「カープ初のCS中日下す16年ぶりAクラス」を提示しながら、「3位なのにどうして広島市民はこんなによろこんだのかなあ?」と問いかける。また、球団結成以来の順位、年間観客数の変化などの統計データを提示しながら、「昔のカープはどうだったのか、これまでの順位やお客さんの数から考えてみよう」と呼びかけている。
中学1年生の教科書を見ると――。「カープと市民の物語」というタイトルで6ページが割かれている。「広島には、市民球団と呼ばれている『カープ』があります。どうして、市民球団と呼ばれているのでしょうか。カープと広島市民のかかわりについて考え、広島市を訪れた人にわかりやすく紹介しましょう」と、大人でも一瞬ギクッとするような問いが記されているのだ。
資料として、樽の中で1尾のコイが泳いでいる写真に「待ってろ。ワシらの愛で、思いっきり泳がせたる」というコピーがついた広島新球場建設「たる募金」推進委員会の広告ポスターと、「その『たる』を満たしたのは広島とカープへの愛だった」という中国新聞(2009年4月10日付)の記事の見出しが掲げられている。
市の教育委員会は「あくまで、データを読み取り、考え、表現する能力を鍛えるのが目的。子供の食いつきがいい素材を選んだ結果」とコメントしているが、こうした素材を出されれば、だれだって真剣に広島カープの存在を意識するし、実はそれが広島市民・県民の生活の一部になっていることをいやおうなしに自覚するにちがいない。