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■野球ユニフォームの歴史
番号と選手名が背にプリントされている、野球のユニフォーム。

ホーム用とビジター用の二種類が用意されており、またイベントにより特殊なデザインのユニフォームや復刻ユニフォームが用いられることもあります。

観客が選手を区別するためにも役立っているこのユニフォームですが、現在の形式となったのはいつのことなのか？
その歴史を紐解いてみましょう。

■史上初のユニフォーム
野球で初めてユニフォームが用いられたのは、1849年4月4日のこと。

アメリカの「ニューヨーク・ニッカーボッカーズ」というチームであったと記録されています。

ベースボールキャップには、麦わら帽子が用いられていた時代のことでした。

ニューヨーク・ニッカーボッカーズをきっかけにユニフォームを着るという野球文化は広がり、1900年にはメジャーの全てのチームがユニフォームを着用していたそうです。

ただチームを判別できるように色分けなどはされていても、1900年になっても背番号や背ネームが付くことはありませんでした。

ユニフォームに番号を表示しようという動きもあったようですが、定着をするまでにはいたらなかったそうです。

■袖番号
1916年、メジャーリーグチームの「クリーブランド・インディアンス」がユニフォームに背番号ならぬ袖番号を表示するようになりました。

メジャーでは初めてのことでしたが、しかし袖では番号が小さすぎるため早々に取り止められることに。

また、1924年には「セントルイス・カージナルス」が導入。

こちらは年間通して続きましたが、他球団にまで広がることはありませんでした。

■背番号は1929年から
1929年、いよいよ背番号を付けるチームが2つ現れます。

その1つは、メジャー1の名門と言ってもいい「ニューヨーク・ヤンキース」。

そしてかつて袖番号に失敗をしたクリーブランド・インディアンスも、ホーム球場で採用することになりました。

ちなみに順番的には、ヤンキースの開幕戦が雨で流れたためインディアンスの方が先と記録されています。

背番号は翌年以降も広がり続け、メジャーですっかり定着することになります。

■胸番号は1952年、背ネームは1960年
胸番号と背ネームに関しては、それぞれ1952年・1960年が付けられるようなったとされています。

胸番号は「ブルックリン・ドジャース」、そして背ネームは「シカゴ・ホワイトソックス」が初めて導入したチームとされています。

ただこの2つに関しては、導入しているチームと導入していないチームがあります。

■日本では
一方、日本で背番号が付けられるようになったのは1931年のこと。

高校野球や日米野球大会で用いられています。

また背ネームは1964年の「大洋ホエールズ」が、胸番号は1976年の「太平洋クラブライオンズが」初めて使用したとされています。

今やユニフォームは、レプリカがファンアイテムとしても大人気。

選手を判別するだけではなくチームの一体感、そしてファンとチームの一体感を高めるためにも大いに役立っています。