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■自治会の班長とは？何をするの？
自治会や町内会に関わった経験はあるでしょうか。

自治会というと、「高齢者が朝と夕方に地域の小学校の通学路で交通安全活動を行う」「町内の資源回収を仕切る人たち」といった漠然としたイメージをもつ人も多いかもしれません。

自治会役員は基本的にどの地域も「世帯主単位」で回すものなので、実際には奥さんが参加する場合であっても、名義としては世帯主の名前であることがほとんどです。

特に注意したいのが、安請け合いです。

PTAや子供会の役員と重複する場合などは大変です。

ここでは、そんな自治会の班長が回ってきた場合に備えて、その仕事内容をいくつか紹介します。

■とにかく集金に関する苦労が多い
自治会の役員に選ばれただけであれば、誰もが想像するような空き缶やペットボトルなど「回収資源」の管理や、交通安全活動などがメインです。

しかし、班長となった場合、その役割は大きく変わってきます。

中でも苦労するのが、集金業務です。

自治会班長の仕事の8割は、この集金業務と言っても過言ではないでしょう。

定期的な「町内会費」の集金であれば、すでにその集金方法が決まっているケースが多いため、それに従えば問題ありませんが、問題は臨時の集金です。

「お祭りの予算集め」「神社の修繕のためのお金集め」など、個別に集金しなければいけない場合、地域住民とのコミュニケーションが発生するため、大忙しです。

地元民に嫌われていると、さらに話はややこしくなったりするため、ある程度の図太さが求められる仕事ではないでしょうか。

また、集金ではありませんが、「緑の羽根の募金活動」という形でお金を扱うこともあります。

とにかく「集金」と名の付く業務が多いというのが実態です。

■役員会議は一部地域では「平日の昼」に開催される
一部地域ですが自治会役員のなった場合に面倒な点は、役員会議が「平日の昼間」に開催される点です。

夫婦共働きで平日に休めない世帯では無理です。

しかもこの「平日に行われる役員会議」は、頻繁に開催されます。

これはもう地域で古くから住んでいる昔ながらの地主(周囲一帯に先祖から相続した不動産を持っておりアパート経営などをしている)でもない限り、積極的な活動参加は難しいはずです。

■自治会の会合などで使う業者とのプチ癒着も
また、不思議なことに役員会議(会合、寄り合い)では、割と豪華な仕出し弁当が出たりします。

正直、このご時世、平日の昼間に、弁当が必要なほど昼食時間を跨いで開催する必要性に疑問が残りますが、これは、実は地域の弁当業者との狎れ合いだったりします。

町内で葬儀があるときは、地方では自治会が仕切りるケースは珍しくなく、その場合、業者の手配も自治会が行ったりします。

すると、葬儀社や仕出し弁当業者などにとって自治会役員はキーマンだったりします。

そのため、「平日の会合」には無償か格安でお弁当を提供するという図式です。

いわゆる忖度(そんたく)の一つとも言えます。

こうした業者とのプチ癒着を目の当たりにすることも珍しくないのが自治会の実態です。