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米国内では今週末（日本時間21日）に就任するトランプ次期大統領の話題で持ちきりだが、先週14日にフロリダ州の散歩道を偶然横切った巨大ワニの目撃情報が大旋風を巻き起こしている。

「その瞬間、ジュラシック・パークに迷い込んだかと腰が抜けましたよ！」と今も興奮を隠せないのは、レイクランドの自然保護区を散策中に、巨大ワニに遭遇したキム・ジョイナーさん。

ハンコック湖に近く、湖や沼地が多数点在するレイクランドの中でも、州政府が牛の牧場を買い取って、野生のトキやヘラサギ、カナダヅルなどを観察できるように変えた「サークルBバー」は、生態系を学べる環境教育エリアとして、市民はもちろん、学生や観光客にも人気のスポットだ。

ところが、キムさんたち家族の前に現れたのは、美しい羽根で羽ばたく野鳥ではなく、体長4メートルを超すワニだったから、びっくり仰天。

遠巻きに眺めるキムさんたちを横目に、ワニは茂みの中から現れ、散策路の反対側にゆっくりと消えていったという。

アリゲーター属に分類されるこのワニは、「Humpback（ハンプバック）」と呼ばれるこの地区のアイドル。

日本語で「ザトウクジラ」を意味するように、その巨体から名付けられた愛称だが、スミソニアン国立動物園の専門家によると、この種のワニとしては特別大きい方ではないというから、こちらも驚き。

自然保護地区では、ハンプバックが何歳のワニで、どこを住処としているかは把握していないというが、動物園によれば、ミシシッピワニは一般に50年くらい長生きし、4歳になると最強の捕食者になるというから、近づくのはやはり危険だ。