銀行ATM跡地の新ビジネス「居抜き飲食店」が盛況のワケ…プリン、パン、バナナJなど多様
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年1月28日 9時26分
写真
ATM跡地はわずか10坪のスペース(「トミーズプリン工房」のホームページ)
コロナ禍でも新たなマーケットが開拓されている。銀行のATM跡地を賃貸してオープンした居抜きの飲食店が盛況だ。都営浅草線戸越駅から徒歩2分、戸越銀座商店街に昨年3月20日オープンしたのがプリン専門店「トミーズプリン工房」だ。
商店街に入って右側、赤いひさしの店内中央にあるショーケースに、ボトルに入った6種類のフレーバープリンが並ぶ。以前は三菱UFJ銀行のATMだったところだ。富澤義教店長がいう。
「10坪の手狭なスペースですが、製造工場の間口にはちょうど良く、毎朝店内でうちの特徴の『湯煎』による低温調理のプリンを製造販売しています。多い時は1日1400個売れる日もあります。今後もATM跡地にチェーン店を広げようとリサーチ中です」
全国銀行協会によると2019年度の都市銀行と地方銀行のATM設置台数は合計5万7056台で、前年比2820台減少している。
三菱UFJ銀行は2018年に5年後の2023年度末までに約8100台あるATMを2割減らすと発表しているが、昨年9月末ですでに1000台以上が削減されている。
東レ経営研究所の永井知美チーフアナリストが説明する。
「三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、一昨年9月からATMの相互利用を開始しています。スマホやネットバンキングなどの普及で消費者のキャッシュレス化が進み、また低金利で銀行の収益力が減少し、業務の効率化でATMや店舗の廃止が急速に進んでいます。コロナを口実に、今後さらに銀行のATMは減るでしょう。ATMは駅に近く人通りが多いところに設置されているので、飲食店にとって立地条件は申し分がない。今後は利用する業種も広がりますね」
[匿名さん]
。。。。。;;;;;;。。。。。。:::::::::
[匿名さん]