🍊 愛媛雑談総合

週末に会いに来て——。愛媛発のアイドルグループが１１月、デビューする。１０〜１８歳の１４人で結成した
「ひめキュンフルーツ缶」。松山市内で土、日曜限定の定期公演を予定し、メンバーは、「ライバルはＡＫＢ４８。
愛媛にライブを見に来てもらえるグループに成長したい」と夢を描く。
仕掛け人は、音楽プロデューサーの伊賀千晃(ちあき)さん（４６）、脚本家の酒井直行さん（４４）、メディア
プロデューサーの西村重夢(えむ)さん（４４）の松山市在住の３人。アイドル活動の舞台が東京に一極集中する
なかで、「東京から遠い愛媛には、芸能界への夢をあきらめた原石が眠るはず」と、グループ結成を企画。
東京・秋葉原発のアイドル・ＡＫＢ４８にならい、「ファンが会いに行ける」定期公演方式で売り出すことを決めた。

県内在住の少女たちは８月下旬のオーディションで、応募１７６人から選抜。週末ごとの公演で歌や演劇、
トークを披露する。

すでにデビュー曲「恋愛エネルギー保存の法則」のＣＤ化、ラジオ番組のレギュラー出演、サッカーＪ２・愛媛
ＦＣの「ときめきサポーター」就任も決まり、放課後や休日に歌やダンスの練習に取り組んでいる。

これまでマナーや発声など専門的な訓練は未経験のメンバー。講師陣の厳しい指導に涙ぐむこともあるが、
ダンスが得意な高校１年のあゆみさん（１５）は「同じことが好きな仲間がいて楽しい」、中学３年のもえかさん
（１４）は「演技が上手なメンバーに刺激を受けている」と元気いっぱいだ。

正式デビューを前に２６日には県総合運動公園ニンジニアスタジアムで、愛媛ＦＣの試合前にデビュー曲を
披露。スタジアムが黄色い声援に揺れた。

オーディションを重ねてメンバーを増やし、商店街や特産品のＰＲ役へも活動の幅を広げる方針で、西村さんは
「県民の妹分として、彼女たちの成長を見守り、楽しんでいただければ」と話している。

定期公演の会場は松山市河原町の松山キティホール。