昨年の世界選手権で日本勢48年ぶりの金メダルを獲得。前回は準優勝だったが、強い信頼関係が息の合ったプレーにつながっている。対抗は第1シードの田添健汰・前田美優組。福岡・希望が丘高時代からペアを組み、全日本を3度制覇。世界選手権でも8強と実力は折り紙つきだ。
強化本部推薦で初参戦する3ペアも楽しみな存在。大島祐哉・早田ひな、森薗政崇・伊藤美誠組は、ダブルス巧者同士による組み合わせ。張本智和・平野美宇組は若手のホープによる夢のコンビだ。吉村は「今までのミックス(混合ダブルス)の中では史上最強にレベルが高いんじゃないかなとは思ってるので、楽しみですね」と、これまで以上の激戦を予想していた。
[匿名さん]
伊藤美誠、混合初Vに「まさか。練習は2日間しか」
[2018年1月18日17時37分]
TL FacebookMessenger
サーブを放つ伊藤(右)。左は森薗(撮影・足立雅史)
サーブを放つ伊藤(右)。左は森薗(撮影・足立雅史)
ポイントを奪いガッツポーズする伊藤(左)と、森薗(撮影・足立雅史)
<卓球:全日本選手権>◇第4日◇18日◇東京体育館◇混合ダブルス決勝ほか
混合ダブルスは、森薗政崇(22=明大)伊藤美誠(17=スターツ)の「もりみま」ペアが、決勝で軽部隆介(29=シチズン時計)松本優希(24=サンリツ)組に3−0のストレートで勝ち、初優勝した。
伊藤は「優勝を目標にはしていましたけれど、まさかできるとは思っていなかった。2日間しか練習していなかったので不安もあったけれど、だんだんだんだん自分たちのプレーもできてきて、だんだんだんだん自信もついてきた」と一戦一戦の成長を強調。森薗も「自分で出だしが悪いところで美誠が決めてくれたり、悪いところをお互いが補えたことが良かった」と振り返った。
第1ゲームを11−8で先取すると、第2ゲームも11−9で接戦をものにした。第3ゲームは1−6とリードを許したものの、7連続得点で一気に逆転。9−10とセットポイントを奪われても、13−11と競り勝った。今大会は初ペアだが、昨年4月のアジア選手権では中国ペアを破って準優勝の実績を持つ。大会前の準備は少なかったが、年下の伊藤が主導権を握って引っ張る「かかあ天下」で息はぴったり。決勝でもコンビネーションの良さを披露した。
準決勝ではお互いが男女ダブルスでペアを組んで昨年の世界選手権でメダルを獲得した大島祐哉(23)早田ひな(17)組に3−1で勝利。伊藤は「一緒に練習してきた仲なので、勝ちたい気持ちも強かった。やりづらい部分もあったんですけれど、大舞台で戦えたことは幸せなこと」。森薗も直後に男子ダブルスで大島と組んで試合に臨むため「遺恨なく、力を出し切って頑張ろうとは言っていたのですが、このあとに怒られないか心配です」と苦笑いだった。
2020年東京五輪の新種目となった混合ダブルスで「もりみま」が18年の好スタートをきった。【鎌田直秀】
[匿名さん]