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プロボクシング元ＷＢＡミドル王者竹原慎二（42）がぼうこうがんで闘病中であることがわかった。

１４日所属事務所が明らかにした。

竹原は昨年から血尿が出るなど体調に異変を感じ、昨年末に下腹部の痛みが増したので病院で精密検査を受けた。

ぼうこうがんと診断され、リンパ節への転移も見つかり病状は悪化していた。

入院して手術を受け、病状も回復し退院。

現在は通院して抗がん剤治療を受けて快方に向かっているという。

竹原は１９９５年に王者ホルヘ・カストロ（アルゼンチン）を判定で破り、日本人として同級初のチャンピオンになった。

相手は１０４戦98勝（68ＫＯ）４敗２分の強豪。

世界戦といえば広い会場で行われ、テレビ生中継されるが、「勝負にならない。早々とＫＯされる」と世界戦なのにテレビ中継もなく、会場もキャパ約２０００人の後楽園ホールだった。

ところが試合はそんな下馬評を覆す大番狂わせだった。

初防衛戦に敗れてタイトルを失った。

その後網膜剥離が見つかり引退した（２４勝＝１８ＫＯ＝１敗）。

いまだに同級の日本人王者は竹原だけだ。

引退後はボクシングジムを開き、後進の育成に当たり、テレビ「特命係長只野仁」に出演するなどタレントとしても活躍していた。