第5シリーズを迎えた女優・米倉涼子主演『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)が、またしても今期のドラマ最高視聴率を独走している。
これを受けて近い将来、米倉のギャラはテレビ業界初の1本当たり1,000万円台にまで跳ね上がる可能性があるともいわれている。
現在、米倉以外のテレビドラマ主演女優のギャラは、“月9ドラマ”『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(フジテレビ系)の主演を務める篠原涼子がトップで、その額は270万円といわれている。
以前は1本300万円だった篠原だが、前回フジで主演した『オトナ女子』の低視聴率が影響し、30万円下がっているとのことだ。
次点は、いずれも人気女優である天海祐希と綾瀬はるかで、250万円。
続いて、今年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』に主演した柴咲コウが210万円、吉高由里子が190万円、高畑充希が180万円となっている。
それに比べて、『ドクターX』で米倉が受け取ったギャラは、第4シリーズまで500万円。
視聴率への貢献度の高さから、第5シリーズでは、650万円にまで上がったという。
『ドクターX』では米倉に加えて、共演の西田敏行と岸部一徳が250万円。
レギュラー復活した遠藤憲一と、今回新レギュラーに加わった陣内孝則が180万円。
ほかにも内田有紀など、100万円クラスのレギュラーが何人もいるという。
諸経費を含めると、1本当たりの制作費は1億円にも上るといわれている。
制作費としては赤字だが、有料チャンネルでの課金や、高視聴率によるCM料アップで黒字になっていることはもちろん、それ以上に『ドクターX』の高視聴率がテレ朝全体のイメージアップにつながっていることが、上層部から評価されているという。
10月から激化している“視聴率戦争”にも拍車がかかり、今期ライバルの日テレを抜いて、ゴールデンタイムとプライムタイムの2冠を獲得しているテレ朝が『ドクターX』で死守するのは間違いないだろう。
第5シリーズは初回視聴率20.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高い数字を叩き出しており、この視聴率は録画率も加えると30%を超える。
その後、19%台の回が続いているが、これまでのパターンからいくと、20%台に戻る可能性は高い。
米倉が、今後の『ドクターX』シリーズ出演について躊躇しているという情報も流れているが、テレ朝としては、なんとしても続けたいところだろう。
米倉の所属するオスカープロモーションには、早くも次回作の打診をしているという情報もある。
現在は会長兼CEO職に退いているテレ朝の“ドン”こと早河洋氏は、もともと報道畑の出身である。
ドラマの世界を知らない早河氏は、2009年に社長に就任した際、オスカーの幹部に「俺を男にしてくれ」と協力を要請したといい、米倉も早河氏を「ひろし」と呼ぶ間柄。
そうしたいきさつがあるだけに、事務所としてもむげに断ることはできないだろう。
次回作が実現すれば、米倉のギャラは、さらなるアップが期待される。
テレビドラマ主演のギャラは、映画に比べて安すぎるという現状もある。
米倉にはぜひとも他の女優たちに希望を与えるべく、テレビ業界初の1,000万円台到達を目指してもらいたいところだ。
【日時】2017年11月08日(水) 10:00
【提供】日刊サイゾー