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軽石、有害成分9種は基準以下　沖縄県が報告　27市町村108海岸に漂着
2021年11月5日 11:58
　沖縄県の玉城デニー知事は１１月５日午前の定例記者会見で、小笠原諸島の海底火山の噴火で県内に漂着している軽石を分析した結果、カドミウムや鉛などの有害金属成分は環境基準値以下だったと明らかにした。分析したのは、環境省が土壌環境基準項目として定める９種。軽石は、１０月２１日に読谷村の長浜ビーチで採取し、県衛生環境研究所で分析した。

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会見で県内への軽石の漂着状況などを説明する玉城デニー知事＝５日、沖縄県庁

　一方、知事は県内広域に漂着している全ての軽石の分析結果を示すものではないとし、引き続きほかの地域でも分析を進める考えを示した。

　また、県管理の９港湾で軽石により船舶航行に支障が出るなど被害が生じていると説明。これまでに軽石の除去作業に８億３２００万円を要していることも明らかにした。

　県の４日時点のまとめでは、県内２７市町村、１０８海岸で漂着が確認された。また、９１漁港中、漁業に支障を来す量が漂着しているのが６カ所、支障はないものの少量の漂着が確認されたのが１８カ所としている。４１港湾中、９カ所で大量、５カ所で少量の軽石が確認されている。