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No.6186542
#893
たとえば材料の配合では、それぞれの色のチョークに使用する材料の種類を間違えずに、重量をきっちり量らなければならない。これが知的障害者には難しい。

ある材料を100g混入しなければならない時には、秤の片側に100gのおもりを置き、それに釣り合うように材料を乗せる。しかし知的障害者は数字が苦手なので、そもそも「100g」ということを理解できない。

どうすればよいのだろう。毎日毎日、考え続けた。そして、ふと思いついたのが交通信号だった。知的障害者たちは、駅の改札を出てから会社の門をくぐるまで、一人で歩いてくる。その途中にはいくつかの信号がある。

「そうか!」とひらめいた。彼らは文字や数字は理解できなくとも、色の識別はできるのだ。材料の配合を数字で教えようとするから、難しくなる。色だけで識別すればよい。赤い容器に入っている材料は、赤いおもりをのせて量る。そう準備して、知的障害者にやらせてみたら、ちゃんと量ることができた。

今までは、健常者向けのやり方を障害者に押しつけようとしていたのだ。彼らができなかったのではなく、自分たちの工夫が足りなかっただけなのだ。これをヒントに、大山さんは全工程を子細に観察して、知的作業者のやれる方法に変えていった。


[ 匿名さん ]
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