この日、再昇格が決まった宮国にしても、先月２５日の広島戦で２回途中８失点ＫＯと大炎上し、無期限調整を言い渡されている。川口投手総合コーチによれば「小山が課題を露呈してしまった。彼とくらべれば（宮国の方が）という判断」と苦渋の決断だったという。
同様に再昇格が決まったホールトンについても、調子うんぬんより「真面目にやっているからチャンスを与えないと」という理由から。むしろ「他に使える投手がいないか探しているけど、いないんだよ」という川口コーチのボヤキが、巨人ベンチの本音なのだ。
「ガムシャラに結果を追い求める、それこそ内藤のような選手が出てこいということでしょう。勢いのあった中井もケガで下に落ちてしまった。若い世代が活躍すると、またチームも盛り上がる。監督もアピールを待ってますよ」（チーム関係者）
独走態勢を築きつつある今こそ、本来なら若い力が名前を売るチャンスなのだが、次代を担うべき選手たちが伸び悩んでいる。原監督にはそれが歯がゆくて仕方ない。
悲願のＧ１制覇を成し遂げた内藤のように、プロレスを愛してやまない指揮官は、自軍にもまぶしく輝く新星の台頭を待っている。
