>>407
高野山が開創されたのは1200年前なので、空海がいた時期の建物は度重なる
落雷による山火事で残っていません。確か一番古いものは金剛三昧院です。
当時の仏像や空海の自筆の書は高野山の霊宝館で見る事ができました。
奥ノ院の御廟の空気は奈良、京都の寺院で感じられない落ち着く感覚でした。
出来れば高野山の宿坊で一泊、朝のお勤めを体験されたら良いと思います。
京都の東寺は朝のお勤めの最後に空海が唐から持ち帰ったと言われる仏舎利を
頭と手に触れさせて頂く事ができます。
お勤めを体験して判る事ですが、東寺の方は空海と言うよりお大師様という民衆に
身近な存在だったのだと思えた所でありました。
空海がどういう存在だったのか、こればかりは自分自身がどう感じるかで異なるので
心をニュートラルの状態で体験、空海の想いをイメージするしかありません。
空海の存在は少なくとも、それからの善意ある日本人の在り方に影響を与えた
存在であったとは言えると思います。