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福岡高校野球


No.6397832
#209
優勝候補キラーの沖学園がまたまた本領発揮だ。昨夏3回戦で敗れた東福岡を4−3の接戦で破り4強入りを決めた。3回戦で西日本短大付、4回戦九州産業と強豪を倒し、東福岡も撃破。「もっと打ち込まれると思っていた。こんなロースコアの展開になるなんて」。昨秋就任して1年目の鬼塚佳幸監督は選手の粘りに脱帽だった。

■速読で「目の体操」

 背番号10の斉藤礼(3年)が強打の東福岡打線の反撃を抑えた。「相手は直球を打ってくる」とこの日投じた143球の8割近くが変化球。スライダー、チェンジアップ、カーブ、フォーク、シンカーと多彩な変化球で打ち取り、9回に1点差まで追い上げられたが最後は二ゴロで締めくくった。

 斉藤の手本は金子千尋(オリックス)。「技巧派なので芯を外して打たせて取るのが持ち味」。言葉どおりの投球で九州産業戦に続く完投勝利だ。「自分の持ち味を出せた」と胸を張った。

 沖学園は1991年、2007、08年と過去3度、福岡大会決勝へ進出しながら準優勝で涙をのんだ。そんなチームが変わるきっかけを探して、鬼塚監督はさまざまなことを取り入れた。

 この大会からは試合のウオーミングアップ前に速読をして「目の体操」を実施。速読の専門家の指導で本をめくりながら眼球を上下左右に動かし動体視力を鍛えているという。初戦から速読を始め、3回戦は11安打、4回戦は15安打、この日は10安打と3試合連続の2桁安打を記録。「直球が速く感じなくなってよく見えるようになった」と、この日2安打を放った斉藤は効果を実感している。

■3戦連続2桁安打

 準決勝は昨夏準優勝の福岡大大濠が相手だ。「記念大会で悲願の甲子園を決められたら」という鬼塚監督の言葉は沖学園OB全ての願い。試合ごとにたくましくなっていくナインが悲願達成に近づいている。


[ 匿名さん ]
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