(渋野考)
スインギング・スカーツLPGA台湾選手権
ミラマーゴルフ カントリークラブ(台湾)
「こんな風の中でもみんなスコアを伸ばす」。
3日目のラウンドを終えて、海外勢の強さに感服した
渋野日向子。首位にはトータル18アンダーまで伸ば
したネリー・コルダ。「65」や「64」といったビ
ッグスコアが飛び出すなかで、「73」とした渋野は
ラウンド中もがき続けた。
15番パー4では連日、左からの強い風を受け、右の
カート道と花壇のなか。3日目はティショットの打順
が3番目。「先に打った2人がそれほど風の影響を受
けていなかったので」と少し左を向いて放ったティシ
ョットは、「右にプッシュアウトしてしまった」。
難条件でのショットメイク力不足を痛感した。
それでも「悪いわけではない」と概ねショットの好感
触は続いている。大きなミスはココだけで、ドライバ
ーの飛距離は初日の241ヤードから253ヤード、
そして262ヤードと徐々に上がってくるなど、振り
切るチカラはますます増している。問題はそこからの
仕上げだ。
前半はフェアウェイキープをしつつ、バーディチャン
スにつける。ところがこれが入らないという流れから、
後半に入ると思わぬミスに泣くというシーンが目立つ。
そんな渋野をよそに、スコアを伸ばす海外選手達。決
してコンディションがよくないコースでもスコアを出
すことが求められる彼女たちとの圧倒的な差はやはり
経験だ。
(続く)