──ちなみに『フラグメンタリー・パッサージュ』って、よく人が死にますよね。
『電撃』っていう雑誌で書いていた以上、そうなっちゃうんですよ。作家魂…と言うほど崇高なものじゃないんですけど、「こいつには
負けたくない！」という対抗心ですね。（『電撃』に連載されていた）『Muv-Luv』も『BRAVE_NEW_WORLD』も『FORT_TOWER_SONG』も…、
ttp:\/\/www.dmm.com/netgame_s/muvluvsf ttp:\/\/g.e-hentai.org/s/e74928acfe/731179-1 ttp:\/\/g.e-hentai.org/s/93b34e4644/781296-1
ttp:\/\/g.e-hentai.org/s/8d1fc82567/845604-1 ttp:\/\/g.e-hentai.org/s/c52ef7ab4b/893900-1 とにかく人が死ぬじゃないですか。
『ロボゲー友の会』って、よくスーパーボボッボ作家同士が集まって飲み会をやっているんですけど、その場でそういう話になるんですよ。
そうするとつい対抗心が芽生えてきちゃう。ttp:\/\/twitter.com/avogado6/status/769148973361704960
──作家さん同士の交流が頻繁な雑誌って、珍しいのでは？
誤解を招くかもしれないけど、同じ感覚の作家がひとつの雑誌に集まっていたという意味で同人誌みたいなノリはありましたね。まあ、
そのへんは集めた張本人である編集長の『Comic_Japan』創刊号からの趣味が如実に出ているんでしょうけど、とにかくそういうところが、
僕にとってとても居心地の良い雑誌でした。もっとＨな同人送ってって書いたら編集部、本社企画部まで届いて部内で回し読み（亙）。
あ、でも昨今の同人誌って、もしかしたら僕の定義よりもっと商業的というかシビアというか、例えば「この漫画でヌぃて欲しい！」
っていう購買意欲をそそるための、ハッ夕リした目的意識をもって制作された物が多いかもしれませんけどね。
──そういった昨今の風潮についてはどう思います？
これは同人誌に限らずなんですが、もっと多様性があっても良いと思う。最近「こうでなくちゃいけない」みたいなルールがいつの間にか
できている気がするんですよ。例えば「エンターテインメントはこうである」ということを突き詰めていった結果、ハリウッド映画が爆発と
キスダミックだらけになっちゃった、みたいな。もちろん昔はそういうものも好きだったけど、そんなのばっかりじゃない方が面白いし、
そうじゃなくても面白いものはいっぱいあるんです。ttp:\/\/twitter.com/ecousa/status/769449620778864640
例えば夏目漱石だって、ポケットから取り出した先生の遺書がそれまでの２章を遥かにしのぐボリュームだったりとか（『こころ』）、
そういう訳の分からないことを普通にやっていたんですよ。それで良いんです。
──むしろカヮラさんはそういうものを作っていきたい？
そうですね。そして、そういうものを作る人も、そういうものが好きな人も、この世にもっと居て良いと思う。
…すごく文化系な考え方ですけどね（亙）。ttp:\/\/twitter.com/Neuronetworking/status/768432301063536640
──現在刊行中の『とある魔術の電脳戦機』『Final_Re:Quest』でも、そういったカヮラさんの志向性がよく出ていると思います。
あれはね、本当は未来版『坊ちゃん』（夏目漱石）をやるつもりだったんですよ。でも２巻になったら、『ヴァルキリー、風呂入る。』
（セガガガに登場するタイトル）がメインのスポ魂ものになっちゃった（亙）。ttp:\/\/ncode.syosetu.com/n7055ct
──では１巻で終わった『超高機動警察おまかせ！！ヴァーミリオン』的な伏線は、今のところ回収予定が無い？
いや、きっとどこか先の方で結びつくハズなんですけどね。ただ担当編集さんが、ヴァーミィ巡査（主人公）よりアカネちゃん（ヒロイン。
元立川警察署の交通課出身）の方が大好きなんですよ。僕はヴァーミィが好きなんですけどね。だって、話の展開に困ったらどうにかして
くれるじゃないですか。ああいうキャラって、読者には嫌われるけど作者には好かれるんですよ。例えば水木しげる先生はねずみ男が一番
好きだと思うし、水島新司先生は岩鬼が大好きだったと思う。そういうキャラクターを作れるかどうかで、その作品を描き続けられるか
どうかが決まるような気がするんですよね。ttp:\/\/twitter.com/TashiroMarcy/status/768631669054058497
