資本主義
A「資本を適切に交換し合えば少しずつ資本の総量は増えて国が豊かになります」
BC「はい」
A「資本とはお金だけではありません。たとえば労働力も資本です。企業に勤めてその労働の対価を得ると良いでしょう」
B「助けて！いっぱい働いたのに賃金はあんまりもらえないの！」
A「なぜ賃金をあんまり与えないのですか？資本は適切に交換されなければなりません」
C「最初にその賃金でいいって契約したから」
A「それならおそらく適切ですね」
B「どうにもならないのか・・・安い賃金でこき使われ続けるのか・・・この仕事は好きなのに・・・」
A「賃金が不満なら労使交渉をしてみると良いでしょう。資本家と労働者が資本を巡って対立するのは資本主義において自然です」
B「賃金を上げて下さい。さもなくばみんな働きません」
C「それは困るので賃金を上げましょう」
社会主義
A「お金を出し合って困った人を助けるために使いましょう。全員で個人を助けるのです。貧しい人は払わなくてもいいです」
BC「はい」
B「困った！助けて！」
A「積立金の一部をBさんのために使いましょう」
C「困った！助けて！」
A「はいCさんに使いましょう」
C「Aさんは全然困らないから払い損ですね。不満はありませんか？」
A「私は裕福なので仕方の無いことです。ルール上は公平なので不満はありません」
共産主義
A「全員のお金を一つの財布でまとめて管理しましょう。個人の自由にできるお金はありませせん。全員の生活のために使います」
BC「はい」
A「本当にいいのですか？個人的に欲しいものがあっても共同体の承認が無ければ手に入りませんよ？」
BC「いいです」
A「食べられるご飯の量は体の大きな人でも小さな人でも均一ですよ？」
BC「それが平等なので構いません」
D「こんな生活もう嫌だ。個人で自由に生きたい」
A「それでは共同体を解散します。個人に無理をさせるわけにはいきません」
