川原美咲の(表)デビュー作を担当した溜池ゴローさんの奥さん
元AV女優・川奈まり子さんが語る「出演強要」問題と業界の課題<上>
タレントやモデルとして勧誘された若い女性たちが、本人の意に反するかたちでアダルトビデオ(AV)への出演を強要されている——。そんな被害の実態をまとめたNPO法人ヒューマンライツ・ナウの調査報告書が3月上旬、大きな注目をあつめた。
●報告書は「AV出演が合法ではない」という印象を与える
——出演強要はないのでしょうか?
撮影にあたって、普通、強要は考えられません。メーカー(AVを制作・販売する会社)からすれば、そんな警察沙汰、裁判沙汰になりそうなトラブル・リスクは避けたいからです。
——プロダクション(マネジメント会社)が出演を強要しているのでは?
私の現役時代(1999〜2004年)には、たちの悪いプロダクションがいくつかありました。AV女優が「やめたい」と言ってもやめさせてもらえなかったり、「別のプロダクションに移りたい」と言っても邪魔されるという話も聞きました。
今はそういうプロダクションの話は聞きません。もしかしたら、少し存在しているのかもしれませんが、私は把握していません。今のAV業界は、女優たちを守るためにいろいろな方策をとっているのが実情です。