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🪓 メルティブラッド攻略・地方


No.630572
#130
「ふぅん。停滞した残留思念が、この異常を持って具現した訳ね」
 のんびりと言いながら、アルクェイドは夕闇の街頭を歩いていた。
 志貴とよく歩いた散歩コースは、明らかに色褪せてそこにある。
 その、街中では賑わいのある商店街の一角は、だが人の歩みの殆どを失って存在した。
 あるのは吐くような違和感と、何かを汚された不快感と、そして僅かな羨望。
 志貴が、いないから…。
 思わず嘆きそうな心を叱咤し、落ち着けるのにどれだけの時間を有しただろう。
 泣いていた秋葉達は気の毒で、状況を把握出来ず駆け回るシエルは最早滑稽。
「どうして、こうなったのかな」
 思わず漏らして涙を零しそうになり、慌てて目元を拭う。
 正直な話し、アルクェイドにとってこの日常は


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