「乃木坂46ドキュメンタリー」は中高年ファンこそ見るべき映画だ! 喜びや悲しみ…アイドルの成長の軌跡
結成から7年。今や乃木坂46は知らない人がいないほどの人気を誇るグループに成長した。だがそんな彼女たちにも悩みはある。公開中のドキュメンタリー『いつのまにか、ここにいる Documentary of乃木坂46』でその答えが描かれている。
練習場で互いの香水をかぎ合うメンバーたち。女の園という光景から始まる。17年の日本レコード大賞を受賞し喜ぶ彼女たち。2期生の堀未央奈や1期生の桜井玲香が口をそろえる。「こんな仲のいい集団見たことなかった」と。確かに一つ間違えればレズかと疑うほど仲がいい。西野七瀬と与田佑希が互いに励まし合い、涙しては抱き合うシーンは純粋培養された子のようだ。
なぜ彼女たちは泣くのか。それはズタズタになるほど傷つくことと対極の喜びがあることを知っているからだ。大阪・京セラドームの4日間にわたる過酷なライブ。大きな夢は極限を求める。
そしてエース西野の突然の卒業。旅立つ者も残る者も自分探しの旅に出なければならない。これはアイドルの成長の物語だ。コンサートに行くのが恥ずかしいという中高年ファンにぜひ見てほしい。
うなぎいぬ