商店街に限らず、復興再興で何が困難か?というと、
答えは、悲しいことに、生きた人間的な部分なんだ。
再生に至る前段階、「徹底的破壊と前例全否定」。
新しくする、再生する、生まれるということは、
そういうことだが、それが受け容れられないのだ。
（基本内容変えないで、換骨奪胎では、再生どころか
延命すらも出来ない、ただの単発消費で終わる）
人は賢い人、及時雨の如きいい話、
賢策を奇策を求めるが、
己の愚かさを裁かれ改められること、
それも愛着と年月重ねた我道を、目の前で、
破壊粉砕され、笑顔で思う様イジられること、
多くの、いやほぼ全ての人は、
コレに耐えられないのだ。
人の善資質たる愛ゆえに、愚かさ故に、
人は愛ゆえに人であり、愚かさ故に生きる。
愛なきものは人ではない。まして新生など。
賢者はそれを知る。
故に、道理外れた儲けのため、
再生復興の名を借りた地上げ景気浮揚策、
そういうものには、愛をもって冷笑で訣別する。
今日もまた、栄枯盛衰が新道の風となり、
今年もまた、冬将軍の馬群の足音が聴こえるのだ。
サラバ、繁栄の新道色街よ。
遺跡となって息づく街よ。
