公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2019年度の運用実績が8兆2831億円の赤字だったと発表した。
01年度に市場運用を始めてから過去2番目の損失額。
同時に発表した今年1〜3月期は17兆7072億円の赤字となり、四半期ベースで過去最悪だった。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な株安が響いた。
安倍政権の経済政策の一環で、株式運用の比率を増やして市場の影響を受けやすくしたリスクが顕在化した形だ。
19年度の運用利回りはマイナス5.20%で、過去3番目に低かった。