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No.6220642
#609
韓国企業がベトナムで夜逃げ、現地で信頼低下懸念

2月21日、ベトナム南部ドンナイ省チャンボム地区にある韓国系の繊維メーカーK社を訪れた。
一時は従業員3000人が働いていた工場に人影はなく、公安(警察)と警備員7人が正門と通用門を守っているだけだった。
国旗掲揚台の太極旗(韓国国旗)とハングルの案内板はここが韓国企業だったことを物語っていた。
現地従業員によると、2月8日にK社の韓国人社員12人が蒸発したのだという。
2000人近いベトナム人労働者の1月分の賃金と社会保険料などの312億ドン(約1億4500万円)が未払いとなった。

ベトナムに進出する韓国企業が4000カ所を超える中、経営が悪化すると、ベトナムから夜逃げする企業が見られる。
賃金遅配だけでなく、工場の設備まで放置したままで帰国し、連絡を絶つパターンだ。
現地の業界筋によれば、K社に続き、2月9日にはホーチミン市にある韓国の縫製工場B社も操業を中止した。
ベトナム人労働者350人が賃金29億ドンを受け取れなかった。
1月にはホーチミン市の韓国系縫製工場N社が従業員約600人の賃金と社会保険料計306億ドンを滞納したまま、雲隠れした。

■突如蒸発する韓国企業

ドンナイ省のK社付近で会った同社総務担当職員、ド・ハン・ティさん(43)は「韓国人社員が跡形もなく消えた」と話した。
操業は中断し、従業員らは工場のゲート前に座り込むしかなかった。
ティさんは「家族を養わなければならない地方出身の女性が大半で、工場前で3日間も泣き明かした」と振り返った。
K社は米国向けの衣料品をOEM (相手先ブランドによる生産)で受注した韓国本社の指示で操業してきた。
韓国本社は資金繰り悪化で倒産の危機に追い込まれ、ベトナム、インドネシアの工場から韓国人職員を突然引き揚げた。


[ 匿名さん ]
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