静岡県は24日緊急の記者会見を行い、県内にあるデリヘルの従業員でいずれも20代の女性3人が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたことを明らかにし、集団感染、いわゆるクラスターが起きたという認識を示しました。
県によりますと、感染が新たに確認されたのは県内の風俗従業員で、いずれも県内に住む20代の女性3人です。
この風俗店は、23日、感染が確認された県内の40代の男性が経営していて県は23日、男性経営者に聞き取りを行うとともにこの従業員9人のウイルス検査を行った結果、新たに3人の感染が確認されたということです。
県によりますと、この男性経営者は22日、10人の感染が明らかになった近隣のナイトクラブを今月14日前後に仕事で訪れていて、県はここで感染した可能性もあるとみています。
県は会見で、23日、9人の感染が判明したデリヘル待機場所と同じ集団感染、クラスターが起きたという認識を示しました。
県で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、これで60人となりました。
県は「市中感染のリスクも否定できない段階で極めて厳しい状況だと認識している。危機感を前面に出して取り組んでいく」と述べ、改めて事業者への休業と県民の行動の自粛を呼びかけました。