1971.12.29午後18時40分ごろ、静岡県島田市のタイル業・森下籍さん（当時41）方を親類が訪れた。
雨戸がしまったままなのを不審に思い、こじ開けて入ってみると、居間で森下さんと妻節枝さん（当時41）、
長男の信義ちゃん（当時10）と二男道秋ちゃん（当時7）の4人が、
針金で縛られ、布団の中でうつぶせになり、血まみれで死んでいるのを発見して警察へ通報した。
4人とも針金で後ろ手に縛られたうえ、両足も針金で縛られ、
長男を除いた三人の首には針金が巻きつけられたうえ、針金でじゅずつなぎにされ柱に結びつけられていた。
四人とも抵抗した後がほとんどなく、鈍器で殴られたためか頭蓋骨が陥没していた。
3つ並べて敷いたフトンの中で4人とも死んでいたが、
節枝さんだけは手ぬぐいで目隠しされ、寝間着を脱がされていた。
押入れやタンスが物色され、家中荒らされていたことから強盗目的と思われる。
六畳間からは、血のついた木刀一本と、風呂場からは血のついた置き物用水石が見つかった。
4人を縛った針金は森下さんが普段の仕事で使用するものだった。
