爆サイ.com 東海版

🕊️戦争と平和

NO WAR、STOP WAR

No.5762136
合計:
#32
《12》
では二つ目の②だ。
つまり欧米の経済制裁やハル・ノートで苦境に追い詰められた日本が、一か八かの戦争に打って出ざるを得なくさせられた…となるか。
問題は『経済制裁』と『ハル・ノート』だというのだろう。

この主張が意味するところを、まず『経済制裁』から考えてみよう。

この主張の前提には
①米国などの経済制裁は正当性のない不当なものだ。
②この経済制裁は“挑発”(provoke)であり、それゆえに経済制裁を受けたことを理由とした我が国の侵略=先制攻撃は正当である。
…この二つがあるのだろう。

さらにそこから
③よって我が国による開戦は自存自衛の戦争であり正当である。
戦争責任は経済制裁で我が国に挑発を行った米国などにある。
…という主張になると思われる。

こうした主張をする人達は前後関係に無頓着だ。
単純化すると彼らはこう考えている。

▷欧米の経済制裁(石油・鉄・工作機械等の禁輸)やハル・ノート

▶追い詰められた日本

▶苦悩の末、やむなく戦争を選択

…しかしこれは逆さまだ。
《10》の年表を参照しよう。
▶満州事変と、それを咎めず追認する日本政府
▷米国経済制裁に反対
▶盧溝橋事件

▷米国 初期の経済制裁

▶第二次上海事変

▷米国 日本軍の都市爆撃に対し対日経済制裁を強化

▷米国 対日交渉 (既にフランス降伏)ドイツの空爆にさらされ苦境にある英国を先制攻撃しないよう。
その為に経済制裁を解除し、満州国も承認する。
南方資源開発も支援し、日中戦争も仲裁すると。

▶日本軍南部仏印進駐(英領シンガポール攻撃の拠点)

▷米国 在米対日資産凍結・対日石油輸出全面禁止

▶日本 空母機動部隊単冠湾出撃

▷米国ハル・ノート提示
…この流れをどう見るか、だ。
(続く)


[ 詠み人知らず ◆MjgyNjNj ]
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