生活費欲しくて」 〝白トラ〟容疑で６人と３社書類送検、岐阜県警
事件・事故
2022年2月17日 19:59
国の許可なく貨物運送業を経営する「白トラ行為」をしたなどとして、今年１月までに貨物自動車運送事業法違反容疑で運送業者３人が逮捕された事件で、岐阜県警交通指導課と岐阜中署などは１７日までに、新たに運送業者６人と運送会社３社を同法違反の疑いで書類送検し、捜査を終結した。
書類送検容疑は、加茂郡坂祝町の運送業男性（５３）は昨年５月８～２７日、中型トラックを使い無許可で貨物運送業を営み、岐阜市の運送業男性（４８）が運送を依頼し手助けした疑い。運送会社を営む各務原市の男性（５３）とその法人は昨年１１月１５～２９日、無許可で貨物運送業を営んだ疑い。いずれも運送業の岐阜市の男性（４０）、愛知県春日井市の男性（４８）、同県豊山町の男性（４６）は、下請け業者が国の許可を受けていないことを知りながら業務を委託し、昨年７月２４日～８月６日、無許可運送を手助けした疑い。
白トラ行為が横行しているとして、岐阜県警は昨年７月に捜査本部を立ち上げており、今年１月に同法違反容疑で逮捕された愛知県春日井市の運送業男性（６６）と岐阜市の運送業男性（５５）の運営会社も書類送検した。
いずれも青果を運ぶ業者だった。春日井市の運送業男性以外は容疑を認めており、「生活費を稼ぐため」「同業者を助けるために名義を貸した」「トラックが足りなかった」などと供述したという。
