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🩺 病気・医療総合


No.5976855
#222
>>221
がん細胞は通常の細胞と異なり、食料がないときに資源を節約するための内的フィードバックループをもたない。いわばクッキーモンスターである。周囲の血中にブドウ糖があれば、がん細胞は貪欲にそれらを食べ尽くす。

しかも、ブドウ糖をより小さな単位に分解する際、健康な細胞はふつう呼吸作用を利用するのに対し、がん細胞は発酵作用を利用する。こうして急速にエネルギーを獲得することで、がん細胞は増殖し、がんがあっというまに大きくなるのだ。

発酵ががんの原因なのか、それとも症状なのかについては、いまだに議論が続いている。それを解明しようと、ティーヴリンは9年ほど前から、出芽酵母(学名:Saccaromyces cerevisiae)の変異株でいっぱいの培養皿や試験管をのぞき込んできたのだ。

彼らの発見によれば、ブドウ糖がある決まった濃度のときに活性化するRasと呼ばれる遺伝子があり、この遺伝子は酵母細胞でも哺乳類細胞でも、細胞成長の制御に主要な役割を担っている。Ras遺伝子の活性化により、発酵が過剰促進されたがん細胞は、周囲のブドウ糖を食べ尽くし、異常な速度で成長するのだ。

今回の発見から、糖は(ペトリ皿の中では)がんの成長を加速させることが示唆される。だがそれは、「糖を摂取するとがんになる」という主張とは、まったく別物だ。

「実験室での代謝経路の研究から、食生活の話はできません」と指摘するのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校のムーアがんセンターで健康食プログラムの責任者を務めるクリスティーン・ズーマスだ。「こうした経路をどう食生活に応用できるかを解明する研究手法がまだないのです」


[ 匿名さん ]
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